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第33章 満ちる月1※
こんな状況で、雅紀を抱いたら、これは愛のある行為じゃない。自分も瀧田の手先になって雅紀を苦しめるだけだ。
暁は珍しく追い詰められて、雅紀の涙に濡れた瞳を、苦し気に見つめた。
どうする?どうすればいい?
「あきら……さん……抱いて…」
雅紀が弱々しく囁いた。暁がはっとした顔をすると、雅紀は顔を歪めて必死で笑顔を作り
「だい……じょ……ぶ……俺、へいき……。愛してる……から…」
「まさき……」
「こわく……っない……だって俺たちに……は愛が……あるんでしょ……?」
「……っ」
暁は込み上げてくる涙を堪え、雅紀の身体をぎゅっと抱き締めた。怖くないはずがない。平気なわけがないだろう。それでも自分を信じてくれるというなら……。
「愛してるぜ、雅紀。俺を信じてくれて、ありがとうな」
暁は覚悟を決めて、雅紀の身体をシーツに押し倒した。
大きく開いた足を自分で持ち、恐怖と恥ずかしさを堪えて、受け入れのポーズをする雅紀に、暁は口づけながらのし掛かった。
雅紀の蕾はローションで濡れて、ひくつきながら暁のものを待っている。
暁は、亀頭を押しあて、ぐっ…と力を込めた。
「んっ…」
雅紀は一瞬顔をしかめ、シーツを掴みしめた。
「ちから、抜いて」
コクコクコクと頷いて、雅紀は浅い呼吸を繰り返す。くちゅっと音がして、暁のものが入り口を穿つ。柔らかく解されたそこは、暁のものを少しずつ飲み込んでいった。
雅紀の身体は、ドライでイった後の余韻でびくびく震えている。暁は雅紀の中に入ったまま、荒い呼吸を繰り返した。
「どうですか?雅紀。暁くんからのお仕置きは。君の恥ずかしい身体、少しは慰められましたか?」
瀧田は雅紀の顔をのぞきこみ、
「ああ。まだまだ足りないみたいですね。さあ、暁くん、休んでる暇はありませんよ。雅紀はもっといじめて欲しがってます。……そうですね、次は後ろからしてあげてください」
暁は荒い息を吐き出しながら
「……少しは……っ……休ませろよっ。んな立て続け……っなんて、無理に……決まってん、だろ……っ」
「おやおや。もう泣き言ですか?だらしないご主人様だ。それでは梶と交代しましょうか?」
楽しそうな瀧田の言葉に、暁は顔を歪め
「……っざけんな……っ交代、なんか……っ誰が、する、かよ……っ」
暁は、そっと雅紀の中から抜き取り、起き上がった。我慢に我慢を重ねて、それでも堪えきれずに、立て続けに2回イってる。雅紀は拘束されたまま熱を放てずに、ドライでイキっぱなしの状態だ。さすがの暁も、腰や足がガクガクしてきた。
瀧田は、雅紀の身体を無理矢理引き起こすと
「さあ。ちゃんとおねだりしなさい。四つん這いになって、ご主人様にもっとお仕置きしてくださいと、可愛くお願いするんですよ」
雅紀は苦し気に身体をびくつかせながら、両手をシーツにつき、お尻を持ち上げた。
「あ……ぁ……きらさ……ん……きてぇ……俺の……ここ……入れて……っ」
いつもならエロくて可愛い雅紀の猫ポーズも、こう立て続けでは、暁の愚息の反応も鈍い。気持ちは昂っているが、身体がついていけない。
……しっかりしろよっバカ息子っ。雅紀を他の男に抱かせてもいいのかよっ
暁は、自分のものを叱咤激励しつつ、可愛くひくつく雅紀の剥き出しの蕾に目をやった。ぱっくり口を開いて、暁が中出ししたものが溢れて足に伝い落ちている。その淫靡で悩ましい光景に、暁の愚息がようやくビクンと震えた。
後ろからのし掛かって、息子を宛がうが、まだ強度が足りない。暁は手を伸ばして、雅紀の胸をまさぐった。
「……あ……っん…」
尖りを指でつまむと、雅紀が可愛く鳴いた。きゅっと引っ張りくにくにすると、身を捩り、お尻を突き出し、暁のものに入り口を擦りつけてくる。暁のペニスが息を吹きかえした。すかさず、硬くなったもので、雅紀の中を穿つ。
「あうっ……ああ……っあー」
雅紀は出せないままで敏感になっているのだろう。せつなく喘いで、もどかしげに自ら腰を揺らして、暁のものを飲み込んでゆく。
「……っく…」
暁のものもイったばかりで敏感になっている。絡みつく雅紀の肉壁の感触は、快感と苦痛が紙一重の状態だ。
……やり過ぎてちんこ痛いとか、さすがの俺も初体験だろっ。瀧田の野郎~マジぶっ殺すっ
暁はゆっくり中に押し込みながら、ちらっと瀧田の様子を伺った。
………?
ベッドの上に瀧田の姿がない。そっと視線を巡らすと、ドアの所で誰かと話をしている。暁は、動きを止め雅紀の中からそっと自分のものを抜き取った。雅紀が熱い吐息をもらしながら、振り返る。暁は口に人差し指を当ててみせ、雅紀の耳元に囁いた。
「そのままじっとして」
雅紀は無言で頷いた。暁は雅紀の身体を後ろから強く抱き締める。
「……追い返せと言っているだろう。………何?……ちょっと待て。わかった。私が行く」
瀧田はイライラした様子で舌打ちをして、そのまま慌ただしく、部屋を出ていった。
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