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番外編『愛すべき贈り物』197※
感じ始めるといつも雅紀は、普段のほわんとした雰囲気が嘘のように、エロティックになる。
薄いベールを幾重にも纏うように、少しずつ少しずつ色香を増して妖艶になっていく。
初めて雅紀を抱いた時、勝手が分からずに戸惑いながらも、雅紀のこの息を飲むような妖しい変化に夢中になった。
あの時、自分には暁の記憶がなかったから、男の身体を愛撫するのは初めての体験だった。
当然、かなりの違和感があると思っていたのに、雅紀の反応があまりにも可愛くて色っぽくて、自然と煽られて虜になった。
うっすらと桜色に染まっていく肌。まろやかに艶を増していく表情。潤んだ瞳に蕩けそうな情欲をたたえ、くねらせる肢体からは独特の甘い香りを放つ。
そして何よりも強烈だったのは、その掠れた低い喘ぎ声だった。
女のそれとは明らかに違う。だが、こちらの官能を呼び起こすような、どうにも堪らなくさせる媚薬のような声。
秋音は指先をくにくに動かしながら、雅紀の胸元に顔を埋めた。くっきりと浮き出た鎖骨の窪みに舌を這わせ、シャツの間から見え隠れする滑らかな肌の感触を楽しんだ。
もうひとつボタンを外すと、指でまだ触れてない方の小さな尖りが見えた。まだ愛撫していないそちらも、既につぷっとふくれて、恥じらいながら自分を誘っているように見える。
……可愛いな……。
秋音はふふっと笑って口を近づけた。舌を出して先端をそっとつつくと、雅紀の声が一瞬途切れた。ちゅっと吸い付き唇で含んで、舌で掘り起こすように刺激すると、雅紀の声に甘い変化が沸き起こる。
「ぁ……んん……っぁ…っぁっ」
指と口で同時に両の乳首を愛でる。雅紀は息を弾ませ、可愛らしく鳴きながら、ぴくんぴくんと震えている。
「気持ちいいか?」
唾液で濡れた乳首に、息を吹きかけながら囁くと、雅紀はせつなそうにいやいやをした。
「ぃ……っ……ぁ……ぁん」
再び吸い付いて軽く歯をたてる。もう一方も指で摘みあげて、きゅうっと引っ張りくにくにさせる。
「んぁぅ……っんぅ……っん」
びくつきが激しくなる。
他の男のことは知らないが、雅紀は乳首がかなり感じるらしい。自分の愛撫に息を弾ませ、くねくねと身を捩る色っぽい反応に、こちらもどんどん煽られ興奮していく。
秋音は熱い息を吐き出すと、指を離してもう一方の乳首にも唇を寄せた。ちゅっと吸い上げ舌でレロレロと転がす。そうして両方の乳首を交互に可愛がりながら、そろそろと下の方に手を伸ばした。
雅紀は両脚を、もじもじと捩り合わせていた。シャツ一枚だけで下着をつけていない下腹に、快感の熱を溜めた花芯が、そそり立って揺れていた。
そっと、撫でてみる。
雅紀はあぁっと喘いで息を詰まらせた。
握り込むと、先っぽはもう先走りの涙が溢れていて、指先を熱く濡らした。
「すごいな、雅紀。もうこんなになってる」
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