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番外編『愛すべき贈り物』198※
いったん手を離し、濡れた自分の指を雅紀の目の前に翳すと、雅紀はきゅっと目を細め、真っ赤な顔を恥ずかしそうに背けた。こんな風に羞じらう雅紀の表情が、大好きなのだ。
秋音はふふふと笑って雅紀の耳に口を寄せ
「エロいな、雅紀。胸だけでこんなになるなんて、感じ過ぎだ。……可愛いよ、おまえ、すごい可愛い」
熱っぽく囁くと、じわじわと耳や首筋が赤くなっていく。
「……やぁ……ぅ……あき、とさ……っの、ばかぁ……っ」
恨めしげに流し目で睨んでくる雅紀の涙目も愛おしい。
「ああ……バカだよ。俺は今、おまえの媚薬に、酔いしれてるからな」
「どうして欲しい? おまえがして欲しいことを言ってみろ」
耳元で低く甘く囁くと、雅紀はもじもじして
「や……っ言え……ない、し」
「そうか。じゃあこのままずっと、乳首だけ可愛がってやろうな」
秋音が笑いながらそう言って、再び胸に顔を埋めようとすると、雅紀の手がきゅっと腕を掴んでくる。
「ん? どうした?」
わざととぼけたフリをして、雅紀の顔を覗き込むと、雅紀はむーっとした顔で、細い眉をきゅっと寄せて
「……や……っだぁ」
「嫌なのか? じゃあ、どうして欲しい?」
雅紀は口をもごもごさせて、言い出しかねている。その表情がきゅんきゅんするほど可愛い。
……だが、ちょっと苛めすぎたか? 泣きそうだな。
羞恥に戸惑う雅紀の顔は大好きだが、本気で苛めたいわけじゃない。秋音が助け舟を出そうと口を開きかけると、雅紀ははぁ……っと熱い息を吐き出して
「ち……くび……じゃ、なくて……ぺ…………ぺに……す……っ……いじっ、弄って……ほしぃ……です」
顔中真っ赤にして、つっかえながら、消え入るような声でおねだりしてきた。
「……っ」
意地の悪いことをしたのは自分なのに、雅紀が必死に絞り出した答えのあまりの愛らしさに、思わず息が詰まった。どきんっと自分の心臓の音が聴こえた気がする。
……うわ……まいった……。可愛すぎだろう、おまえ。
既に充分煽られて大きくなっている己のいちもつが、ドクドクと脈打つ。このままがばっとのしかかって、この可愛い生き物の中に突き入れてしまいたい強烈な衝動に駆られて、冷や汗が出る。
秋音は必死にそれを押し殺し、恥ずかしそうにそっぽを向く雅紀の頬に優しくキスをした。
「……わかった。おまえの、望む通りに、してやるよ」
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