650 / 665
番外編『愛すべき贈り物』199※
みっともなく上擦りそうな声を、低い囁きで誤魔化して、秋音は再び下に手を伸ばした。握ろうとしてふと、思いつく。
「手と口、どっちがいい?」
「……っ。手……で……さ……さわ……って……?」
秋音はごくりと唾を飲み込むと、熱い花芯を柔らかく握り込んだ。びくっと震え、腕にぎゅうっと縋り付いてくる雅紀が愛おしくて、胸が痛いくらいだ。
「……んぅ……んはぁ……っんんぅ……っ」
指で輪っかを作って、雅紀のペニスを下から擦り上げる。雅紀は更に艶を増した声で、震えるように喘いでいる。
桜色に染まった全身から、匂いたつ甘やかな香り。喘ぐ声にも甘さが増して、こちらの官能を揺さぶってくる。
快感に仰け反り、背もたれに身を委ねた雅紀の、その白い首に思わずむしゃぶりついた。
後の予定もあるから、派手な吸い跡をつけてはダメだと自制していたのに、もう完全に抑えがきかない。
キツく吸い上げて所有の証を白い肌に刻みつける。
……ああ。俺のものだ。おまえは。誰にも絶対に渡さない。俺のものだよな。
首から点々と跡を刻みながら、真っ赤に熟れた可愛い尖りに、ちゅっと吸い付いた。
弱い所を同時に愛撫されて、雅紀はひくひくと身悶えながら、絶え入るような鳴き声をあげる。細い身体がしなやかに反り返り、足でシーツを蹴った。
「……っあ……ぁぁんっあ……や、もう……っだめ……っ」
「雅紀……もう、イきそうか?」
秋音は雅紀に覆いかぶさり、手の動きを激しくしながら問いかける。雅紀はこくこくこくっと頷いて、両手を伸ばして必死にしがみついてくる。
「だっめ……っんあ……は……っいっく……っ」
「いいよ、イっても」
「ぁっあ……ぁっいっちゃ……んぁっ……っぁ……ああ……いっ……っいく……っ」
いやいやをしていた雅紀の指がぎゅっと腕にくい込む。手の中の熱が一瞬ぶわっとふくれあがった。ひゅっと喉を詰まらせたような声をあげて、雅紀の細い身体がしなやかに反り返った。
解き放たれた熱い迸りが、指を濡らす。雅紀は可愛く喘ぎながら、のぼりつめてひくひくと身体を震わせた。
くったりとしてしまった雅紀を、秋音はしばらく黙って抱き締めていた。
おまえを食べたいとか、今夜は寝かさない、なんて言ったが、満ち足りた仔猫が寝息をたて始めたら、このまま抱き締めて一緒に眠ってしまってもいい。
雅紀の可愛い乱れっぷりに煽られ、すっかり昂ってはいたが、挿れて出さなければおさまらないほど、切羽詰まってはいない。というか、雅紀を心ゆくまで気持ちよくさせてやったという満足感の方が勝る。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!




