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番外編『愛すべき贈り物』200※
秋音はふふ……と独り笑うと、苦しくないようにと雅紀の身体を抱き直して、そっと体勢を変えた。そのまま目を瞑り、愛しい恋人の温もりを感じていると、不意に腕の中の仔猫が身動ぎした。
「ぁ……きと……さ……ん?」
目を開けると、気怠そうな潤んだ瞳が、じっとこちらを見つめている。
「ん?どうした」
「寝ちゃう……の?」
なんだか不満そうな声だ。秋音は微笑んで
「おまえ、だるそうだ。このまま眠ってもいいぞ」
雅紀の目がみるみる哀しそうになった。
「まだ……食べて、ないです」
「え……?」
雅紀はごそごそと手を動かし、
「ここ……食べて、ないし」
そう言って股間をまさぐってくる。秋音はちょっと目を見張り
「物足りないか?」
雅紀は目元を少し染めながら、ぷっと頬をふくらませた。
「ぅん……秋音さんの……欲しぃ……」
どうやら今日の雅紀は、いつもよりちょっと大胆らしい。こちらがドキッとするようなことを自ら口にする。
雅紀の手が寝間着越しに、少し柔らかくなりかけた息子に触れた。さわさわと撫でられて、クールダウンしかけたそれが、一気に息を吹き返す。
秋音はむくっと身体を起こすと
「よし。じゃあ、見せてくれるか?」
「へ……? ……何を……?」
きょとんとする雅紀に、秋音はにやりとしてみせて
「おまえが、自分でほぐすところ、だ」
雅紀ははっと目を見開き、もごもごと何か言いかけて口を閉じると、恥ずかしそうに目を逸らし、こくんと頷いた。
意を決したように、ローションの瓶を片手に、ベッドに膝立ちになったまではよかったが、やはり恥ずかしいのだろう、雅紀はもじもじと途方に暮れている。
……ちょっと酷なおねだりだったか……。
自分でも凄いことを言ったと思う。秋音は呼び水になるようにと、雅紀の横ににじり寄り、ローションに濡れた指で後ろの窄まりの周りを優しく解してやった。雅紀はほっとしたように目を瞑って、感じることに集中し始めた。
「ん……っく……んぅ……んぅ」
さっきイった余韻で、雅紀は白い肌をうっすらピンクに染めていた。後ろを弄ってやりながら、そっと雅紀を観察する。恥じらいながらも快感を身に纏う雅紀は、やはり普段よりぐっと大人びた艶を醸し出している。
本当に、見惚れるくらい美しい男だ。顔立ちももちろんだが、長くて細い首筋も、浮き出た鎖骨のラインも、耳の形さえもが、感心するほど綺麗な形をしている。……雅紀はコンプレックスを感じているようだが。
「どうだ? ……気持ちいいか?」
「ぁ……んぅ……ぃぃ……」
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