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夢見月3※
バスで仙台の駅前まで戻り、時計を見るともう夕方6時を少し過ぎていた。都倉の親友との約束の時間までは、まだ少しある。暁は昼に入った店に行くと、アイスコーヒーを注文して、煙草をくわえた。
今日1日だけで、手に入った情報はかなりの量だった。
都倉の顔写真。都倉の友人の話。藤堂社長の話してくれた内容。
それらの情報から導き出される様々な仮説。
これらは、もしかしたら暁がずっと追い続けていたある事件にも繋がる。
自分はもっと興奮してもいいのかもしれない。
探し求めてきた自分の過去へと繋がる道。
暁は、スマホのラインを開いた。雅紀のページを呼び出してみる。
―なあ、雅紀。おまえに会いたい。ちゃんと顔を見て話がしたいんだ。
暁の送ったメッセージは、未読のままだ。
ふいに手の中のスマホが震えた。着信だ。慌てて画面を見ると田澤社長からだった。暁は店員に断って店の外に出て、電話をとった。
『暁か?今いいか?』
「はい。大丈夫です。何か分かりましたか?」
『篠宮雅紀。お前この男とどういう知り合いだ?どこで名前を知った?』
「は?どこでって……なんでそんなこと聞くんです?」
『この篠宮って男な、桐島貴弘の父親の桐島大胡さんから、俺が依頼を受けた、息子の身辺調査の案件の方で名前があがってるんだ』
「あ~。そうですね。雅紀と桐島は知り合いですよ。親しい友人だと本人が…」
『親しいも何も、篠宮雅紀は桐島貴弘の愛人だぞ』
「は?えっ………?」
頭をガツンと殴られたような気がした。
『男の愛人だ。それだけじゃねえ。どうやらな、桐島はその篠宮雅紀を、自分の籍に入れようとしてるらしい。大胡さんが激怒して…』
「ち……ちょっと……待ってください社長っ、雅紀が桐島の?桐島の…っ」
暁は息をのみ、目を見開いた。ずっと引っ掛かっていたおかしな違和感。暁の頭の中で警鐘が鳴る。
「社長っ。それで雅紀は?雅紀とは連絡取れたんですか!?」
瀧田が絶え間なく与える、薬と強制的な快楽に、雅紀は現実逃避するように、夢の中を漂い続けていた。
夢の中ではいつも暁が傍にいて、雅紀を優しく愛してくれる。髪を撫で、甘い声で囁き、熱い吐息と共にキスをくれる。
そこには苦痛も屈辱も哀しみもなく、ただひたすら幸せだった。
「綺麗ですね……雅紀。とても可愛い表情をするようになった。」
「ああん……ぁいい……もっとぉ……して……あきら……さ……んぅっ」
「ふふ……幸せな夢を見続けているんですね……可哀想な人だ…」
瀧田は中にもぐりこませたローターの振動を強にすると、掠れた悲鳴をあげ、ひくひくと痙攣する、雅紀の胸の尖りを指先でつまみ、舌を這わせた。
「このまま夢の中の住人でいる方が、君は幸せなのですか?薬で狂わされて何もかも忘れて、貴弘に囲われてしまう方がいいの?」
きゅっきゅっと歯をたてると、雅紀の身体は面白いように跳ねた。
「いいっぁあ……ん……かんでぇ……もっとぉ」
ぷっくりと飛び出たままの赤い果実を、甘噛みしてやり、そろそろと下腹にも手を伸ばすと、指を絡め扱きながら
「でもそれじゃあ、私が面白くないんですよね。素直な君は可愛いけれど、そのまま呆気なく貴弘のものになってしまうなんて詰まらないじゃないですか」
苦痛と紙一重の快感に身悶える雅紀を、じっと見つめながら
「貴弘は仕事が忙しくて、2~3日はここに来れないそうですよ。その間、何をして遊びましょうか」
瀧田は楽しそうに笑うと
「ふふ……。とりあえず薬は止めて、一度正気に戻ってもらいましょうね。幸せな夢の時間はもう終わりです」
瀧田は雅紀の貞操帯を外すと、ローターのスイッチを切って後ろから抜き取り、代わりにバイブを突っ込んでスイッチを入れた。
「あ゛っあーーああっあ゛ーーーっ」
雅紀は強制的に一気にイカされて、ガクガク震えながら、ようやく解放された前から愛液を溢れさせた。
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