670 / 678
番外編『愛すべき贈り物』219※
押し当てられた灼熱の先端が、狭い蕾をくちゅっと割った。
祥悟は縋るものを求めて、目の前の姿見に両手をつく。
「ぁ……っくぅ……んぁ……っ」
いつも焦れったいほどじわじわくる癖に、今日の智也は少し強引だ。小刻みに前後させながらも、確実に押し入ってくる。
浅い所にあるポイントを絶妙な角度で擦られて、祥悟はあうっと喘ぐと、思わず手を滑らせた。そのままガクッと前のめりになり、バランスを崩しかける。その手を、智也が後ろからがしっと掴んだ。
立ったまま、こんな風に支えもなしでなんて、無理だ。
そう思った瞬間、智也の手が伸びて、そのまま姿見に両手を縫い止められた。弾みで繋がりが一気に深くなる。今、自分の身体を支えているのは、智也の熱い楔と逞しい腕だけだ。
「あっ……ぁっっあぁっ」
智也の腰の動きに合わせて、強烈な快感が駆け抜ける。興奮しきって荒い息を吐く智也の必死さに、身体も心も熱く押し上げられていく。
智也の命を柔らかく押し包み、もっと奥まで引き込もうとする、自分の身体の反応が震えるほど嬉しい。
こんなにも自分を満たしてくれる相手は、きっと他にはいない。失ったら、たぶん2度と巡り会えない。
「祥……祥……」
「……んっ……とも……や……」
「……っ気持ち、いいかい?」
ふと見上げると、鏡に映る自分と智也の顔。目が合うと智也は、男っぽい色気を滲ませて、せつなそうに微笑んだ。その熱っぽい眼差しにどきっとして、智也を咥えている場所がズクズク疼いた。
……そういう顔、反則だからっ
祥悟はぷいっと目を逸らし、腰を後ろに突き出した。中で息づく智也の感触をもっと味わいたくて、回すようにしてゆっくりと腰を揺らす。
耳元で、智也がく……っと息を詰めた。祥悟の挑発めいた動きが呼び水になったように、智也もこちらのリズムを合わせて、腰を大きくグラインドし始めた。
鏡に映る2人の姿は、正装のままで、一見すると何の乱れもない。でも下半身は愛欲にまみれて繋がっている。
……うわ。すっげ、エロ過ぎっ
格好とやってることのギャップに、目眩がするほど感じた。
「……ぁあん……っあぁっ」
衣擦れの音といやらしい水音。そして発情期の猫みたいな自分の喘ぎと、智也の激しい息遣い。アソコだけじゃなく、耳からも犯されて、熱がどんどんあがっていく。
……ああ。やばい。溶けるっ
「ごめん……俺やっぱ、変態かも? でもさ、おまえが悪いんだぜ」
暁はちょっと拗ねたような声で囁きながら、首筋や胸元に唇を這わせている。
「こんな、可愛いの見せられたらさ、興奮しちまう、だろ?」
「……んっ……ぁ……んぅ……」
鎖骨をなぞるようにキスしながら、暁の手が内ももを優しく撫で回す。
鏡を背にして洗面台に座り、雅紀は両脚を大きく開いて、かかとを台に引っ掛けていた。
すごく淫らなこの格好が、恥ずかしいのに、何故か自分もすごく興奮している。
暁の手が、時折するっと脚の付け根に伸びて、下着の上から自分のものをそっと撫でる。
……どうしよ……。俺も、変態なのかも? こんな格好してるのに、なんかどんどん変になってくし……。
瀧田に同じようなデザインの黒い下着をつけさせられた時は、恐怖と嫌悪とおぞましさしか感じなかった。でも今は、暁が喜んでくれて、この姿に興奮してくれているのが嬉しくて仕方ない。
「あ……きら……さ……」
「ん~? どうした。ここ、感じるか?」
雅紀はこくこく頷いて
「ち……くび……。な、舐めて……?」
消え入りそうな声でおねだりしてみた。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!




