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番外編『愛すべき贈り物』221※(最終話)
暁の囁きに、少しだけ雅紀の身体が緊張に強ばる。
暁は逸る気持ちを押し殺して、下着の両端のリボンをシュルと外すと、まろび出た小さな白い尻を優しく撫でて、前に手を回した。雅紀のペニスはまたしっかりと勃ちあがっている。驚かさないように、それをそっと手で包むように握り込み
「力、抜いてろよ」
もう1度囁いて、ひくひくしている小さな窄まりに、己の灼熱をぐっと押し当てた。
「んんっ……っんぅ……っ」
雅紀の手が、洗面台を掴み締める。暁はローションのぬめりを借りて、ゆるゆると先端を擦りつけ、少しずつ少しずつ、狭い入り口を押し開いていった。
緊張に怖ばりそうになると、雅紀の前をゆるく扱いてやる。
「…っぁあ……んぁ……っん」
雅紀の喘ぐ声に艶がのる。怖ばりがゆるんだ所で、少し強めに腰を突き入れた。
「ああんっ……あー……っ」
柔らかくて、でも狭い雅紀の中が自分のものを押し包む。呻き声が漏れそうな快感が、腰から背中に走り抜けた。押し引きしながらそのまま根元まで押し入ると、暁ははぁっと熱い吐息を漏らして、雅紀の身体を縋るように抱き締めた。
「おまえ、ん中、あったけぇ……。すっげ、気持ちいい」
「……っぁ、きら……さん……」
暁は顔をあげて、鏡の中の雅紀と見つめ合った。
「愛してるぜ……雅紀。俺のこと、好きになってくれて、ありがとうな」
睫毛に涙の雫をくっつけた雅紀が、ふにゃんと幸せそうに微笑んだ。
「俺も……愛してる……。ずっと……俺のこと……離さないで、くださいね」
蕩けるような甘やかな衝撃が徐々におさまっていく。
祥悟はふと顔をあげて、鏡の中の自分を見つめた。
……俺……こんな顔、してたんだ? 智也に抱かれて……こんな幸せそうな顔……。
互いに歓びを伝え合い、想いを伝え合うことの出来る相手。
あの日、運命の悪戯が出逢わせてくれた、愛すべき贈り物。
父母を失った時から、神様なんて信じちゃいないけど、この誓いの装いで繋がれたことは、神の前で愛を誓うよりも、自分にとっては神聖で尊い。
……なあ? 智也。これからもずっと、側にいてくれよな? 俺もずっと、おまえのこと、離さないからさ。
愛すべき贈り物ー完ー
※※※※※※※
これにて番外編、終了です。
おつき合い頂いて、
ありがとうございました(*´ー`*)
次回より、特別番外編を更新します。
月うさぎ(hitomi)より
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