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春月夜4※

暁のしょんぼりした顔が嫌で、つい恥ずかしさも忘れて言ってしまった……。でも本当に気持ちよかったのだ。 暁とのセックスは、回を重ねる毎にどんどん悦びが増している気がする。 それは暁が、自分の快感を引き出すことに、すごく熱心なおかげでもあるが、自分の感度が気持ちと共にあがっていってるせいもある。 最初はキスしてもらえるだけで充分だと思った。この身体に触れてもらえるだけで、いや、たとえ触れてもらえなくても、傍にいさせてもらえるだけでも嬉しかった。 暁に愛されて、どんどん貪欲になっていってるこの身体が少し怖い。今まで経験したことのない、溢れるような幸せが、ちょっと怖い。 「暁さん」 「んー?なんだ?」 「抱いて。俺のこと。暁さんのが……欲しい…」 目を逸らさずに、珍しくストレートにおねだりする雅紀に、暁は目を見張り、何か感じたのか、ちょっと眉を寄せて 「……おまえ、無理してねえか?辛かったら…」 「ううん。無理なんかしてない。ほんとに……欲しい。暁さんの……お…おっきいの……俺の中に……ください…」 さすがに恥ずかしくて語尾が小さくなる。暁は微笑むと 「……分かった。んじゃ、おまえん中入らせて。……寝室に、行くか」 「ぅん」 暁は雅紀の身体を支え起こした。 汚れないようにシーツの上にバスタオルを敷き、雅紀はその上に足を乗せる形で四つん這いになっていた。足を開き、高く突き出した尻の狭間で、暁の手が蠢いている。 「うっくぅ……っん……うっん……ん、ん…」 雅紀は重たい呻き声をもらし、シーツを掴みしめた。ローションでドロドロの暁の長い指が、グチュグチュと卑猥な音をたてる。 「つらく、ねえか?」 雅紀はこくこくうなずき、尻をさらに高くした。穿つ指の動きで身体が揺れる度に、つんと飛び出た乳首がシーツに擦れて、そこからも甘い疼きが沸き起こる。 「感じてんだろ。中、すげえぷっくりしてる」 暁は2本の指で狭い隘路を押し広げながら、さらに中指で感触を確かめるように肉壁を擦りあげた。 「あうっぁあっ……っんく……っん…」 暁の指の感触が気持ちいい。わざとなのか、一番感じるしこりを掠めるだけの動きがもどかしい。シーツに擦れる乳首も気持ちいい。 暁が背中に覆いかぶさってきた。肩甲骨の辺りをざらっと舐める。 「おまえの、ここ、綺麗だな。羽根の跡みてえで」 ぴったりとくっついて耳の後ろに息を吹きかけられる。雅紀はぴくぴく震えて腰を揺らした。 「あぁん……ぁ…きら……さぁ…ん、いぃ……んっ……そぉこぉ……もっとぉ…」 「ん~?そこって?……ここ、か?」 前立腺をぐっと押された。雅紀は息を詰めて身悶える。すぐにはずされて、その周辺で指が動く。 「んあっ……ぁ…やぁ……そ、こぉ、やっぁ…」 「だーめ。ここ弄ってたらおまえ、すぐイっちまうだろー」 雅紀はもどかしさに腰をくねらせた。 「やっぁあ……んっ……ぁきらさ、いじわる…っだ…っ」 「いじめてねえよ。可愛い、がってん、の…っ」 暁の左手が前にまわって、勃ちあがり涙を零す雅紀のペニスの根元をぎゅっと掴んだ。 「…っあうっっ」 思わず腰をひいた雅紀の尻の奥を、暁の右手の指が穿つ。前立腺をまともにぐいぐいされて、気が狂いそうなくらい気持ちいいのに、前はがっちり締め付けられている。 「あーっぁあっ、あうっあうっぁあ~あっあーっ」 吐き出せない熱が逆流し、中で暴れ狂う。苦しいのか気持ちいいのか、もうなんだかよく分からなくて、おかしくなりそうだ。開きっぱなしの口から、飲み込めない唾液がシーツに滴り落ちた。自分の耳に届く自分の声が、甘ったるくていやらしくて、まるで他人の声みたいだった。 自分の与える愛撫によがり狂う雅紀の姿に、暁も煽られていた。掻き回す指が食いちぎられそうなくらい、中が激しく収縮している。 ……今挿れたら間違いなく瞬殺だな。でもめちゃくちゃ気持ちよさそう……っ その瞬間を想像するだけで、軽くイけそうだ。 暁はゴクリと唾を飲み、雅紀の中からそっと指を引き抜いた。ローションまみれの雅紀の穴の入り口が、物欲しげに口を開けて、暁のものを待っている。ひくひくと誘うように動いて、自分に貫かれるのを待ち望んでいる。 暁は熱い息を吐き出すと 「……っ挿れるぞ、雅紀…っ」 「…っ……ん……きてぇ…っ」 雅紀は小さなお尻を、更に高く突き出した。 そんな可愛くおねだりされたら、もう我慢も限界だろう。 雅紀の細い腰を掴んで、猛りたったものを入り口に押し当てた。ぐちゅりと音を立てて先っぽが突き刺さる。暁は息を詰めぐっと中に突き入れた。 押し戻そうとする狭さと引き込もうとする柔軟さがあって、中が複雑な動きをする。腰をぎゅっと押し掴んで角度を定めると、そのまま一気に奥まで貫いた。 「…んんっは……あっぁあああああ」 雅紀は長く尾を引く声をあげて、弓なりに反り返った。

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