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特別番外編『にゃんにゃんにゃんの日』後日談2
祥悟はふんぞり返るのを止め、興味津々といった顔でぐっと身を乗り出した。
「こないだ電話で話した時から、ちょっと違和感あったんだよねぇ。暁くん、君どうしたの?話し方、いつもと違うよねえ。しばらく会わないうちに性格変わった?そこの可愛い仔猫ちゃんに、すっかり調教されちゃったわけ?」
いたぶる対象を見つけて爪とぎを始めた猫みたいに、祥悟はそう言って上目遣いに秋音を見つめて、楽しそうに口の端を釣り上げた。
どんどん雲行きが怪しくなっていく2人の会話に、雅紀はおろおろしながら、祥悟と秋音をきょときょと見比べる。
「俺のキャラの話はどうでもいい。祥悟くん、雅紀は君がわざわざ店まで来てくれて、お祝いしてくれたことをすごく喜んでいたんだぞ。だいたいな、ラブチョコレートだか何だか知らないが、そういうのは大きなお世話だ。俺と雅紀は、そんなものの助けがなくても、身体の相性抜群のラブラブなんだからな」
真顔で何故か胸を張り、堂々ととんでもないことを言い放った秋音に、雅紀は飛び上がり、慌てて秋音の後ろから出て
「ちょっ、なっ、秋音さん、何言って……」
焦る雅紀と、いつもとは様子が違う暁(……実際は秋音だが)を、祥悟は楽しげに見比べて
「へえ?そうなんだ。それはそれはご馳走さまー。ねえ暁くん、前から聞きたいと思ってたんだけどさ、雅紀って身体の感度とか、実際どうなわけ?ずっと気になってたんだよねぇ。ウブな仔猫ちゃんの夜のテクニック。君みたいなノンケがさ、一目惚れしてそこまでいれあげるって相当だよね」
話が明らかにおかしな方向に進んでいる。雅紀はだんだん涙目になってきた。はらはらしながら秋音の袖をくいくいっと引っ張る雅紀を、秋音は安心させるように優しく微笑んでみせてから、祥悟に向き直り
「もちろん、雅紀の身体は最高だ。普段はこんな風に慎ましやかで清楚だがね。あんなおかしな薬なんかなくても、いつもとても可愛く乱れてくれるんだ。俺は初めて雅紀を抱いた時から、ずっと溺れ続けているよ。ああ、もちろん身体だけじゃないぞ。雅紀と抱き合うと、心も満ち足りて最高に幸せなんだ」
ムキになるでもなく、穏やかにゆっくりと、盛大な惚気を披露してのけた秋音に、祥悟は呆気に取られて、ぽかんと口を開けた。雅紀もまったく同じ表情で言葉をなくして、傍らの秋音にぽーっと見とれている。
「……………………」
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