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第44章 つきがみていた1※

「暁さんのことだから、またスィートのダブルかと思ってた」 途中、コンビニで買い込んだ水のペットボトルのキャップを外し、ごくごくと飲み始めた雅紀に、暁はちょっと拗ねた顔をして 「空いてなかったんだよ。俺はその方がよかったんだけどな」 雅紀は水を飲むのを止めて、眉をひそめて暁を睨み 「やっぱりそのつもりだったんだ……」 暁は雅紀の手から、ペットボトルをひょいっと取り上げると、ぐいっと煽って残りを一気に飲み干し 「だってさぁ。せっかくの新婚旅行じゃん?いちゃいちゃしたいし」 言いながら雅紀の隣にどさっと座って、甘えるようにすり寄ってくる。 デカい図体の暁の後ろで、ふさふさの尻尾がゆらゆらして見える。ずりずりと寄り掛かってくる暁の身体を、雅紀は必死で押し戻しながら 「ちょっとっ重たいってば、暁さん。もう充分いちゃいちゃしてるでしょ」 暁は尚もぐいぐい雅紀に懐いていって、しまいには腰に抱きつき 「えーー。俺はもっといちゃいちゃしてえもん。雅紀はこんなんで満足かよー。ちぇー。冷てえよなー」 「分かったから、体重かけないっ。俺潰れちゃうからっ」 暁は不貞腐れ顔で雅紀を見上げて 「愛してるの、ちゅうは?」 雅紀は噴き出して、やれやれというようにため息をついた。 「暁さんって……意外に甘えん坊」 言いながら屈んで、暁の唇にキスを落とす。すぐに離そうとするのを、すかさずガシッと捕まえ引き戻し、雅紀の唇を舌でこじ開け侵入した。 「んっふ……ぅん……んっ」 雅紀の身体から力が抜ける。暁はすがりつきながら更に舌を差し入れ、雅紀の舌を絡めて吸った。 暁の悪戯な手が、パーカーの隙間から忍び込んで、雅紀の胸元をまさぐる。 「んっぁ……ん」 シャツ越しに胸の尖りを探りあてられ、指先でぐりぐりされ、そこから沸き起こる痺れと甘い口づけに流されそうになり、雅紀はもがいて暁の身体を押し戻した。 「だっめ。藤堂さん……から連絡、くる、でしょ」 暁は身体を起こすと、今度は自分が上になって雅紀にのしかかるように抱き締め 「連絡来たらすぐ準備すりゃいいじゃん」 敏感な耳の後ろに息を吹きかけながら囁いた。雅紀はふるふるしながら身をよじり 「だめっだってば。俺、そんな簡単に、切りかえ、できないから」 暁は雅紀の抗議の言葉を聞き流し、パーカーの前を開けると、シャツのボタンを素早く外し、可愛らしく存在を主張し始めた粒に唇を寄せた。 「あ……っだめっ……やっ……ん」 暁の唇が尖りに吸い付く。舌で掘り起こすように舐められ、強く吸われて、むずむずとした快感が腰の方に走り抜けた。 慌てて、胸にむしゃぶりつく暁の頭を引き剥がそうとするが、舐められ転がされ吸われて、次々に快感が沸き起こり、手に力が入らない。 「あ……ぁ……ぁあ……ぅん……ん…」 声を押し殺しながら、暁の髪に顔を埋める。暁の口の動きは更に激しさを増していった。 唇でじゅっじゅと吸われ、完全に飛び出した乳首に軽く歯をたて甘噛みされる。そこから沸き起こる快感は下腹を刺激して、ジーンズの前がきつくなってきた。 暁の手がそろそろと下へ伸びる。ジーンズの上からでも分かる膨らみを、手で撫でられて、雅紀の身体がびくんっと跳ねた。 「勃ってんじゃん」 乳首から口を離し、上目遣いに見上げてくる暁と目が合った。雅紀は頬に朱を散らし、ぎゅっと目を瞑って、いやいやと首をふった。 暁の手がジーンズのファスナーをおろす。開いた場所から手を突っ込まれ、下着越しに大きな手に包まれた。 「あああっん…っ」 いきなりの刺激に思わず仰け反る。ソファーと暁に挟まれて腰をひくことすら出来ない。 「ほら、もう完勃ち。雅紀くんはえっちだな。乳首、そんなに気持ちいいか?」 意地悪な質問に雅紀は唇を噛み締め、ふいっと顔を逸らす。暁はゆっくりと、硬くなった雅紀のものを、下着ごと下から擦りあげた。 「あっ……く……ぅん……んう」 暁の手淫は回数を重ねる毎に、雅紀の弱点を覚えてどんどん巧くなっている。竿を下から擦られて、括れ辺りでゆるゆる動かされると、気持ち良過ぎてじっとしていられない。勝手にくねる腰を見て、暁は満足そうに笑うと 「感じてるんだ?腰がゆれてるぜ。やらしい動き」 「あっんっ……やだっ。言わな…」 「素直に気持ちいいって、言えよ。もっともっと、気持ちよくしてやるぜ」 雅紀は潤んだ目で暁をちらっと見て、またすぐに目を閉じ首を横にふった。暁はふっと笑って 「意地っ張りめ。んじゃ、お仕置きな」 暁の手がジーンズのボタンを外した。下着ごとジーンズが引き下ろされ、雅紀のものがふるんっと剥き出しになる。 「……っあっ」 息を飲む雅紀の目に、自分のものを凝視してる暁の顔が映る。 「やっやだ……っ……みっ見ないで…っ」 「だーめ。おまえの恥ずかしいとこ、見せて。……うわ……。すげえな。先っぽがもうグショグショだ」      

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