「あんまり気持ちよく、なかった？」 雅紀がちょっとがっかりした顔で、不安そうに聞いてくる。暁は笑って 「ちげーよ。その逆。気持ち良過ぎて爆発しちまうっつの。……な、雅紀、おまえん中、入りたい」 雅紀の身体を抱き寄せて、目を見つめながらそう言うと、雅紀はほっとしたように微笑んで 「うん……俺の中、きて。暁さん」 鞄に忍ばせていた潤滑ゼリーを取ってきて、たっぷりと手に取り、湯船の縁に手をついてお尻を突き出した雅紀の身体の奥を探る。 「もうちょっと、足開いてみ」 この体勢が恥ずかしいのか、ちょっともじもじしている雅紀の足を開かせ、慎ましく窄まっている、雅紀の奥の蕾に、ゆっくりと指を挿し入れていく。 「……っんっく…ぅ…」 雅紀は縁をぎゅうっと握りしめ、小さく呻いた。細い腰を片手で押さえながら、指先で中を探る。 第２関節まで突き入れて、中でゆるゆる揺すると、雅紀の小さな尻がくねくねと動いた。 「苦しく、ないか？」 「……んっ……だ、いじょうぶ」 中を広げるようにしながら、もう１本指を挿し入れた。傷つけないように慎重に、２本の指で更に押し開いていく。 「……うっく…ぅ……んっんっ……んあっ…んぅ」 苦しげだった雅紀の声に少しずつ艶が混じる。浅いところにあるしこりのまわりを押すと、もどかしげに腰をくねらせた。 「エロい声、出てきたな。……気持ちいいか？」 「んあっ……ぁう……っんっく…ぅ」 しこりを指２本で挟んで揺らすと、雅紀の身体がびくびく跳ねる。暁は開いた隙間にもう１本挿入して、それぞれバラバラに掻き回してみた。 「ああっく……ううん……んっんあっんっあっあっああんっ」 雅紀の鳴き声が一気に甘さを増し、全身がうっすらと桜色に染まっていく。暁は指の動きを速めたり、焦らすようにゆっくりしたりしながら、雅紀の狭い身体をじわじわと開かせていった。 「あ…ぅ……ぅ……ぁきらさぁ…んっきて…っ」 雅紀のものもすっかり勃ちあがり、腰をくねらす度に揺れている。雅紀の切羽詰ったおねだりに、暁は熱い息を吐き出すと、後ろから覆いかぶさって、手を前に伸ばす。雅紀のペニスの根元をぎゅっと掴むと、ああうっと鳴いてびくついた。 「まだ、イクなよ」 とろとろになってる後ろの蕾に、猛りたったものをぐいっと押し付け 「入るぜ」 先端を押し入れ入り口をこじ開けていく。 「んうっあ……っは…ぁう…く…ぅ」 暁のペニスは、ガタイがいいだけあって、おそらく普通より太くて長い。何度受け入れても、最初の挿入の瞬間は辛いのだろう。雅紀ははくはくと息をしながら、精一杯お尻を突き出して、大きなカリの部分を飲み込んでいく。ようやく括れまで収まったところで、暁はいったん侵入を止め、大きく息を吐き出した。 「おまえ、狭いから、なんか、苛めてる気分…」 「んはぁ……あ……だい、じょぶ……もっと……きて…」 暁は奥には進まずにその場でとどまり、雅紀の腰を片手で掴んで、中をぐにゅぐにゅ掻き回した。 「ああっん……っあ……あ…んあっ……ああう」 膨らんだしこりにちょうど当たるのだろう。色っぽい声を撒き散らし、雅紀は身悶えた。暁の手で握り込まれたペニスがぎゅっぎゅっと収縮する。 「イきたいか？」 暁の問いに、雅紀はこくこくこくと頷いた。 「だめ。まだ、イカさねえ。もっともっと、気持ちよく、なってからな」 「あっっは……ぁう……や……あぅっむっりぃ…っっ」 根元を押さえたまま、暁は尚も腰をまわして、雅紀の前立腺をしつこく責めた。 「あうっあっあーあうっあうっあああー」 気持ち良すぎておかしくなる。息が出来ない。 飲み込めない唾液が口の端を伝う。 狂ったように首をふり、甘い喘ぎを撒き散らす雅紀に、暁も息を荒げながら腰を使った。 「ああっはなしって……っあっん……あっいきたっおねがっあっあっあああーーーっ」 ふいに雅紀の身体ががくがくして、その後硬直した。中が暁のものを押しつぶしそうなほど、ぎゅっぎゅっと痙攣している。暁はぐっと息を詰めた。 がくんっと足の力が抜けて崩れ落ちそうになる雅紀を、暁は慌てて支えた。雅紀の前は弾けていない。でもびくびくと震えながらぐったりしている。 「おまえ、もしかして、イッた？ドライか？」 暁の質問に答える余裕はなさそうだった。 顔をのぞきこむと、恍惚とした表情でぼんやりと暁を見つめている。ペニスをそっと離すと、小さく呻いて、先っぽからだらだらと白濁を零れさせた。 暁はそおっと自分のペニスを引き抜くと、まだぴくぴくしながらくったりしている雅紀を、抱きかかえた。 脱衣籠からタオルを掴みあげ、雅紀をくるむようにして、バスルームから出る。 ベッドのシーツの上に雅紀の身体を横たわらせ、別のタオルで素早く自分の身体を拭いた。 ベッドの上の雅紀を見ると、もうびくつきは止まったが、気だるそうにくったりとしている。