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堕ちゆく月2※
大迫の個人的な好みとしては、羞じらい嫌がる相手に、少しずつ快感を教えて行く方がいいのだが、雇い主のご所望ならば致し方ない。
大迫は左手で、雅紀のペニスをやんわりと握ると、根本の拘束帯の留め金をゆるめた。右手で中の前立腺を指先で挟み込み、強く刺激しながら留め金を外す。
「ほら、イけよ。たっぷり出せ」
雅紀はひぃ…っと掠れた声をあげて反り返る。溜まりに溜まった熱が出口を求めて一気に放出された。塞いでいた栓が勢いよく抜けて、粘液が溢れ出す。
「あああーっあっ。あっあーーーっ」
びゅくんびゅくんと断続的に射精は長く続いた。目を見開き陶酔しきった雅紀の表情は、恐ろしくエロティックで綺麗だ。元は美人でも、欲情しきったイキ顔がここまで美しいのは珍しい。ちょっと感心しながら瀧田の様子を窺うと、彼自身も陶酔した表情で、雅紀の姿を楽しそうに見つめている。
……私の可愛いお人形さん……ねぇ。
実際に会って調教を施してみて、あの気難しい瀧田が、この青年に酷く執着している理由が納得出来た。大迫自身、仕事でなければ、自分のものにして愛でてみたくなる華だ。
雅紀は射精を終えるとくったりとチェアに沈み込んだ。悦楽の余韻で全身がぴくぴく震えている。
先程ペニスに注入した媚薬入りのローションは、射精をすれば効果は薄れるタイプだ。薬のせいで無くしていた理性を取り戻せば、この青年はまた、強いられる屈辱と羞恥に、この綺麗な顔を歪めるだろう。
「たくさん出したな。いいこだ。可愛くイけたご褒美に、今度はこれで遊んでやるよ」
放心している雅紀の唇にねっとりとキスを落とすと、大迫はさっき乳首を嬲っていたローターにローションを塗ってから、雅紀の窄まりに押し当てた。絶頂直後の弛緩した穴は、先端の丸い玩具を難なく飲み込んでいく。
「…っっ」
そのままぐぐぐっと中に押し込み、さっき見つけた前立腺辺りで留めると、スイッチを入れた。
「…つあっ…っあーーーっ」
正気に返る暇も与えず、感度の増したツボを細かく振動させてやると、雅紀は切なげに鳴いて、また身を捩り始めた。振動を一段階あげて内壁をぐりぐりと擦る。
「やぁっ…あっんあーっあぁん…っあっあーーっ」
強すぎる快感に息を詰まらせ、雅紀は甘い嬌声を撒き散らす。萎れる様子もなくまた勃ちあがったペニスに、瀧田は再び拘束帯をはめた。
欲情に濡れた雅紀の瞳に、先程までと違って輝きが出てきた。意志をなくしたガラス玉のようだった目に、感情が戻ってきている。薬の魔法が解け始めたのだ。心はこの凌辱を嫌がるだろうが、ここまで昂ってしまった身体は、そう簡単には抑えがきかないだろう。
「正気に戻ってきたか?お人形さん。どうだ?このご馳走は。可愛い顔して淫らな身体だな」
揶揄う大迫の言葉に、雅紀の目が哀しげに歪んだ。それでも身体の暴走は止まらない。匂い立つような色気を纏って、いやらしく腰を揺らしている。
「気持ちいいんですね。素直な身体だ。君の大切な彼氏に、後で動画を贈ってあげますよ」
その言葉に雅紀は、震えながら瀧田を見た。煌めくその瞳には、殺意にも似た憎悪が浮かんでいる。瀧田は宛然と微笑んで
「ふふふ。いい顔だ。君は泣いても笑っても怒っても、素晴らしく綺麗ですよ。次はどんな顔をしてもらいましょうか」
反抗的な雅紀の態度は、むしろ凌辱者を喜ばせるだけだ。
大迫はローターの振動を強にあげた。雅紀は髪を振り乱し、激しく痙攣し始めた。根本を締め付けられたまま、ドライで達したのだろう。
「…ぁぁ…あ…」
開きっぱなしの口から、飲み込めない唾液があごに伝い落ちていく。
「前も同時にやるならさっきのは危険だ。下手すると膀胱を突き破ってしまうからな。たしかペニスに巻き付けるタイプのバイブがあったはずだ」
大迫の言葉に瀧田は道具箱からそれを取り出し、まだびくびくしている雅紀のものに楽しそうに巻き付けていく。
「…ぁっやぁっ…ううっあっ」
雅紀は激しく首をふり、手首の鎖をがちゃがちゃ鳴らしながらもがいた。立て続けの快感責めに、息をするのも辛そうだ。大迫はローターをいったん抜き取ると、アヌス用の細身のバイブにローションを垂らし、モノ欲しげに収縮している穴に突き入れた。
「んああっ」
2つのバイブのスイッチを入れる。
「ああんあ゛っあ゛っあっあ゛ーーー」
桜色に染まった身体が、妖しげに悶える。大迫は容赦なくバイブを抜き差ししながら、逃すことの出来ない熱に乱れ狂う、綺麗な獲物を見つめた。
瀧田も興奮した様子でそれを眺めていたが、やがてポケットで振動するスマホを取り出し、画面を見つめてにやりと笑った。
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