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2.鬼課長、部下に初めてを奪われる②

「んっ……ふぅ、」 「課長、」  熱い来栖の囁きが、舌が差し込まれた俺の口内で蕩けていくようだった。さっきの人道たる教えはどこへやら、俺はぽうっとしてしまって(来栖はキスがうまい)、身体の力が抜けて行って、そうして口付けしている間に来栖の手の平がスーツの襟元から侵入してくる。コリ、と手の平でシャツ越しの乳頭を捏ねられては、ぴく、ピクピク、と俺は身体を揺らす。 「ぁっ、はぁ」 「やっぱり課長、おっぱいで感じるんじゃん?」 「ぷはっ……このっ、来栖、そこは止めろ」 「どうして? 感じちゃうから?」 「アッ」  高い声が上がる。来栖が乳首を抓ったのだ。続いてやっぱりシャツの上から、カリカリカリ、と爪でそこを引っ掻いてくるから俺は、身をよじらせて来栖から逃れようとする。 「それとも、勃っちゃうからですか?」 「ひぃっ、んv 爪で引っ掻くなっ……」 「課長、ここが本当に好きなんですね。あの痴漢に弄られてる時も、電車内だっていうのにだらしないトロ顔晒して、皆課長で勃起してましたよ」 「!? っなに言って、ひくっ」 「気づいてなかったんですか? みんな、課長が痴漢されてるの、分かってて見学してたんすよ。課長がエロくて、すっごく可愛いから……きっとズリネタくらいにはしてるでしょうねぇ」 「あっv もっ、シャツの上から引っ張るなぁっv んくっv」  来栖の言葉が頭に入ってこない。周りに人が居らず、部屋に鍵もかかっているとなると快楽に溺れそうになる。来栖は遠慮なしに俺の勃起乳首をぎゅうっ、こりこりv と引っ張って指で遊ぶから、来栖の言う通り俺はもう完全に勃起している。それを来栖が見逃すはずもない。今や完全に、逆に来栖に縋り付いている俺のスーツ下、ズボンのチャックの付近を来栖が撫ぜてくる。熱くなったそこに来栖は『クス』と笑んで、ぎゅっと握っては『あっ』とまた俺に変な声を上げさせる。 「このまままた、下着に出しちゃうのも可愛いんですけどね。かわいそうだから課長、脱がせてあげます」 「あっ……来栖!」  もう腰もガクガクで涎も垂れそうになっていた俺が、はっと気が付いて来栖から身を離すと、ちょうど良いとばかりに来栖は俺のベルトを外して、チャックと下着(売店で買った紺色のボクサーパンツ)を下げてはぷるんっと俺の、勃起した性器を会議室の空気に晒した。部下に……部下に性器を見られている。剥けてはいるが色がピンクで、過去の彼女にも『きれい』と言われてやまなかった俺の恥ずかしい細めの性器。むわっとした性的なにおいにくん、と来栖は鼻を動かして、それからまた『にやぁ』と嫌な感じに笑う。 「やっぱり勃起してますね、課長」 「くっ……」  恥ずかしくて目をそらして、股間を隠そうとした手を掴まれる。 「隠すことなんかないですよ、綺麗です」 「そんなことを言って、お、お前だって股間が押しあがってるじゃないか!」 「あれぇ、そうやって煽るんですか? かーわいいな」  言いながら来栖は自身の下も寛げて、ぼろんっとご立派な、ずいぶん太くて長い血管の浮いた性器(勃起している)を露出した。俺がそれと自分のを見比べるまでもなく、来栖はそれら二本をまとめて握って、性急にごしゅごしゅと竿をこすり上げだすから俺は、また『ひっ』と声を上げてその細顎まで上げる。熱い! 来栖の性器が熱くて、俺の性器の熱と合わさって、火傷をしそうなくらいにビリビリ感じる。予定のない静かな会議室で、ぬちゅぬちゅとそれらを擦り付け合っていつの間にか腰を揺らしてまで感じていると、カウパーでそこの滑りが良くなって、それらを擦る来栖の動きも早まる。 「はぁっ、はっv はっv もっ、このっ……!」 「はっ、ふふっ、課長、カウパーだらだら! それに腰、揺らしちゃってるv」 「くっそ、うるさっ、ひぁっv 生理現象っ……だ、」 「部下に脅されて、ズられて感じるのが生理現象っ、すか?」 「ひんっv さきっぽに指っ、立てるなぁっっ!?」 「そうそう、課長はさきっぽもイイんですもんね、ほらっ」 「ひぁあっっv!! くっ、ぅ、やめっ、で、出るっ、から、」 「大丈夫、今度は俺が、全部手で受け止めてあげます。スーツは汚させませんよ」 「うっ、くぅっv そういう、もんだいっ……くぁっっv」  ぐりっv どぴゅっv さんざん擦られて、先端を親指でぐりぐりされて、俺は部下にまた手コキ(というか兜合わせ)されて射精してしまった。いった通り来栖はその大きな手の平に俺の精液を受け止めて、しかしまだ奴がイっていないから、そのままぬっぬっぬっと俺のと合わせて擦り続ける。もちろん既にイっている俺は腰もガクガクで、よだれを垂らしては『ぅあああ!?』と高い声を上げる。 「イっっ!? イってりゅっっ、俺っ、いまっ、くるすぅっっv!?」 「はーいはい、もうちょっと我慢ね、課長v んっ……」  来栖が射精するのにも、そう時間は費やさなかったが、イきっぱなしであった俺としてはものすごく長く感じられた苦痛にも似た快楽であった。どくっ、ドクドクっ! と来栖は自身の精液も手の平に収めては『はぁっ』と息を吐いてまだガチガチに勃起した俺の性器を自由にしてくれる。『はぁっ、はっv』と荒く息をしている俺を見て、やつの掌を広げてはねちゃっとした、俺と来栖、二人分の精液を俺に見せつける。 「はー、すっごい量出ましたね」 「うっ、うるさい! もう良いだろう、俺はこれで……」 「っと、まさかそんな簡単に逃がすとでも?」 「っ!? いっ、」  ぐるん、と後ろを向かされて来栖に腕を固められて、俺は痛みに眉を顰める。『こうすると大抵の人間は、動けないんですよ』と悪びれない来栖の声に振り返ると、こちらもまだガチガチの来栖が俺のズボンを引き下ろして、俺の白い桃尻に、やつの性器をズリズリ擦り付けてきたからサァっと俺は、顔を青くする。 「くっ、来栖っ……!?」 「はー、課長エロっ。今すぐぶち込みてぇ……」 「ひっ、」 「って、へへ。嘘ですよ、嘘。ちゃーんと慣らしてあげますから安心してください」 「えっ……うあっv!?」  手の平に放った精液をぬりぬり俺のケツ穴に擦り付けて指に絡ませて、ズプゥ! と来栖は奴のごつごつした指を、一本俺の体内に埋め込んできた。そこは痴漢の散々の行為に、一本くらいなら慣れていて受け入れて、しかし痴漢は俺を焦らしてある場所を突くことはしなかったから、次に俺には未知の感覚が襲う。  ごりゅっv 「はぐっv!!?」  腰がビクンっと跳ねた。もしや今のは……話には聞いたことがある。男のGスポットこと、前立腺というやつを突かれたのでは? 浅く考えて、でも次の瞬間からはそんなことを冷静には考えられなくなる。ごちゅ、ごちゅ、ごちゅ! と来栖がしつこく、そこばかりを突いて俺を苛めだしたのだ。 「あっv ぁっv ああっv!? くるっ、くるすぅっっ、そこらめっっvv」 「課長が女の子になっちゃうところですよ、ココのこと、知ってました?」 「しっ!? あっv やめっvv うくっ!?」 「まあ博識な課長だから、知ってて当然かぁ。んじゃ、二本目いきますね、」  ずぬっ……と、太い指の二本目が無理やり俺をこじ開ける、と思いきや、そこは随分きついのに柔らかく、結構すんなりそれを受け入れた。拡げられる感覚に、ゾクゾクゾクっと背筋が震える。 「はぁっv」 「さっすが、毎日痴漢に慣らされてただけありますね、簡単に二本飲みこみましたよ?」  言って来栖はまた指をピストンする。ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ。精液でぬれたそこがいやらしい音を立てて、二人っきりの会議室を性的な匂いで満たしている。俺は今や、自由にされた両腕を折り曲げて机に頭を臥せっていて、むき出しの尻を来栖に突き出しては腰をゆすゆす揺すって、感じまくって何も考えられない状態だ。そんな状態の俺に、饒舌な来栖はまだ俺の羞恥心をあおるように話しかけてくる。 「ねえ課長、部下に指マンされてそんなに良いんすか?」 「ひっ、うぅっv あっ、ゆびまっ……v!?」 「前、触ってないのにカウパーだらだらっスよ。課長のエロ汁で汚れた床、後で掃除しなきゃなぁ?」 「ひぁっv あv あv あv ぜんりつせっ、しつこっ……! もっ、イっ、」 「っと、ダメっス」 「んくっ!?」

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