ー俺はノア。お前の狂獣だー ノアの言葉に血液が血管を駆け回り、全身の細胞が騒いだ。 「お、れの…」 「ああ」 呆然とするカルマにノアはちゅ、ちゅ、と唇を重ねた。 ペロリ、と唇を舐められ意識が戻る。 「ノ、ノア！？何で…んんっ」 なんでキスするの！？ 言い終える前にくちゅりと濡れた音を立てノアの熱い舌がカルマのそれを絡めとった。 「んっ、んぅ…ぁ、んんっ…」 熱い舌はカルマの口腔内を隅々まで這いずり回り、犯した。 優しくも激しい口付けに腰が砕け、必死にノアの裸体にしがみつく。 ちゅ、と口付けの余韻を引きながら唇が離される。 「惚れた相手には触りたくなる。お前は何処も彼処も甘くて、唆られる…」 お互いの唾液で潤んだ唇を舌でなぞられ軽く唇を重ねられる。 「んっ、」 カルマの額、頬、鼻、瞼に唇を落としながら言う。 「お前は、俺に触られなのは嫌か？」 「ん、嫌じゃない…」 ノアはすりすりと頬と頬を擦り合わせた。 嫌じゃないけど、今まで恋人もできたことないし、そんな経験も無いから… カルマの心臓が異常な速さで鼓動を刻んでいた。