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第15話

「ただいま~」 圭介の後に続いて部屋に帰ってくると、深夜でもないのに部屋はシーンと静まり返っていた。 「玲が出迎えにも来ないなんて…」 圭介は不思議そうに足を進めると、リビングには相変わらずソファーに座っている翔が居た。 しかし、その膝の上には命と玲ちゃんが猫の様に丸まって寝ている。 「あ…話終わった?」 「何ここ天国?」 「は?」 翔は圭介の発言にゴミでも見るような目でにらみ返してくる。 流石に俺もそれには呆れてしまった。 「腹がふくれて眠くなったんだろう」 命と玲ちゃんの頭を撫でる翔は二人の兄という感じで、この空間がとっても幸せな物に思える。 「こら!イチャイチャしない!」 「は?ふざけた事ぬかしてんじゃないぞ…」 俺がその光景にほのぼのしていると、圭介がプリプリと怒りだす。 しかし、そんな父親の事を相変わらず冷めた目で見ている翔。 まぁ確かに息子相手にその発言はないだろう。 「あれ?けいちゃんおはなしおわったの?」 「玲ただいま~」 玲ちゃんのが俺達の声に反応して目を擦りながら起き上がる。 ふあ~と可愛くあくびをしたかと思うと、その後すぐ命をぎゅうっと抱き寄せた。 それに圭介が近付くが玲ちゃんはまだ眠そうだ。 命は起きる気配もなくされるがままで玲ちゃんに抱え込まれている。 「うふふ。みことちゃんかわいい」 玲ちゃんはねぼけて居るのか腕の中の命に子供がぬいぐるみにするみたいにちゅっちゅっとキスをしはじめる。 命の頬にも頬擦りしていて、命の頬と玲ちゃんの頬がべったりとくっついて輪郭が崩れていた。 「うわっ!こら!」 「えー?しょうちゃん離してよぉ」 慌てた翔に引き離され、玲ちゃんは不満げな声をあげる。 別に減るものでもないし放っておけばいいのに翔は真面目なのか、お堅いのか…いや童貞のそれなのかもしれない。 俺がぼんやりと思っていると命が小さく動き出した。 「むにゃ?あれ?しょうちゃんだぁ…」 「えっ!み、命くん!!」 やっと周りの騒ぎに目を覚ました命は翔に抱きしめられているのに気がついて、頬にちゅっとキスをしている。 命はねぼけて居ると、俺に甘えるように頬にキスをしてくることがある。 今日はじめて会ったにも関わらず、随分翔になついた様だ。 「ごめんな。命ねぼけてるみたいで…」 「い、いえ…」 慌てている翔から命を取り上げると、ぽんぽんと翔の頭を叩く。 それが恥ずかしかったのか、うっすらと耳まで紅くしているのが可愛いなと思ってしまった。 「あれー?翔くん。若旦那に撫でられて照れてんの?」 「は?バッカ!ちげーし!!」 翔が照れてソファーから立ち上がると、俺達からは笑いが起こる。 本当にこんなに穏やかな気持ちになったのは久々だった。 「また来るからね」 「うん…みことちゃんまたね」 「れいちゃんまたね」 俺達は惜しまれつつ花吹家を後にした。 玲ちゃんはもう半分泣きそうに成りながら俺達を見送ってくれた。 すぐに遊びに来るし、遊びに来てとお誘いをしてやっと納得してくれたほどだ。 「命…楽しかったか?」 「うん」 車に揺られながら帰路につく命の顔は穏やかだった。 少し寝たお陰か腹痛が少し和らいだ様で腹を撫でている。 「今日はいつもより食べてたけど、玲ちゃんはどんな魔法を使ったんだ?」 「あのね…れいちゃんがもうご飯の後にげーしちゃう事ないし、パパの為に頑張ろうって言ってくれたから」 予想外の言葉に俺は思わず車を路肩に止めた。 ハザードの音が気にならない位、命の息遣いしか聞こえない。 「ゲーしちゃうってなんだ?」 「お仕事してるときはね、ご飯はおじさん達が出したモノだけとか、パンがひとつだけってのもあったの。ワンちゃんのごはんのお皿にたべものが乗ってて、それをむりやり食べさせられて、お腹を押されて食べたもの全部ゲーさせられたりしたの」 命の話に幸せな気分だったものが一気に冷えて胸の奥がモヤモヤしたどす黒いものに支配される。 「それからごはん食べるのこわくなっちゃって、たくさんは食べられないの。お店に居るときはダイヤちゃんに怒られるからお菓子とかも食べてたよ」 それを取り繕うように命が付け加えるが、そんなことを聞いてもひとつも納得はできなかった。 「命…家に帰ろうか…」 「う、うん…」 俺の声のトーンに命は少し怯えてしまっている。 しかし、今の俺にはそんなことを気にしている暇など無かった。 + 「んげっ、おぐっ」 「ほら命…もっと喉鍛えないとゲーしちゃうぞ」 「んごっ、ごぁ」 家に帰ってきた俺はすぐに命をベットルームに連れていって苦しむのも無視して喉を犯した。 嘔吐反射で時折喉がきゅっきゅっとしまり、肩がびくっと跳ねるのを見ると酷い話だが俺が命を支配しているのが視覚的に見えて気分が良くなる。 喉が不自然にふくれているのが楽しい。 「ほら…出すから飲むんだぞ?」 「えぶっ!がっ、かっ」 こんなに酷いことをしているのに、命は俺のモノに歯が当たらないようにしている。 普通なら健気だ思うのだろうが、今の俺にはそうは思えなかった。 そういう風に調教されている命に理不尽な怒りしか沸いてこない。 「んごごごごっ!!」 「ほら…吐くなよ。飲み込め」 喉の奥に直接流し込み、それを引き抜いても口を押さえて喉が上下に動くのを見届ける。 「げほっ、けほっ、あっ!あがっ!」 「よし…ちゃんと飲み込めたな」 咳き込んでいる命の舌を引きずり出し、きちんと飲み込んだのを確認する。 命のぜーぜーという息遣いが心地いい。 「んんんん!!」 息苦しいのを分かっていながら、俺は命に舌を絡める。 流石に息が持たないのか小さな手で抵抗をしてくる。 しかし、俺はその手を絡めとり一纏めにする。 すると、力が入らないだろうにあぐあぐと俺の舌を甘噛みして抵抗してくる。 この舌を噛む抵抗がはじまると本当に苦しい時なのだと知っているので口を離してやる。 一緒に住んでいた頃に、よく舌を甘噛みするのが可愛くて何度も気絶するまでキスをしていたのが懐かしい。 「げほっ、あ、あっ、ぱ、パパ…ご」 「苦しいのに、乳首もちんちんもピンピンにさせてどうした命?」 「あ、ちくび…かんじゃ…やだぁぁ」 「命は乳首大好きだもんな」 ぴくぴくと反応する身体を押さえつけ、乳首に舌を這わせ舐めて吸ってやる。 空いた手では命の物をくしゅくしゅとしごいてやと、少し硬度が増す。 「きゃん!」 「プリプリの乳首気持ちいいか?反対も噛んでやろうな」 反対の乳首も噛んでやると、命の腹がビクビクと震える。 「乳首噛まれて逝っちゃったのか…」 「あっ、ごめんなさ…」 「いいよ。たっぷり逝っても…辛いのは命だからな」 「ひっ!!」 今度はわき腹や太股を噛んでやる。 その恐怖にブルブルと震える命に俺の心が、少しずつ満たされていく。 「おしり…パパ!おしりいじってぇ」 「だめ」 「そんなぁ!!」 もじもじとしている命を無視して身体に噛みつく。 肌を強く吸って鬱血痕を歯形の間に埋めて行くと命の腰が跳ねる。 触れば触るほど反応を返してくる命の身体を俺は存分にあじわった。 「はぁー。はぁー」 俺が満足する頃には空は白み出しており、命の身体は俺のつけた痕で埋まっていた。 今日は一切挿入をしていないせいか命の孔は切な気にヒクヒクを収縮している。 しかし、前は白いモノで汚れ意識が無いが太股が小刻みに震えている。 その姿に満足したのだがまたやってしまったという罪悪感もちりっと胸をかすめた。 しかし、俺は命の震える腹をひと撫でして震える孔の縁を手遊びして寝ている命を再び追い上げた。 もう何も出なくなったペニスに収縮を繰り返すアナル。 俺は胸に広がる多幸感に浸りながら命を抱き締めた。

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