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正月はお肉1
「明けましておめでとうございます。今年も頑張りますのでよろしくお願いいたします」
「あけましておめでとうございます!加々美命です」
俺達は新年早々組へ年はじめの挨拶に来ていた。
通された客間で俺の挨拶に続いて命がぺこりと頭をさげる。
「兄さん…遅くなったけど、この子が俺の特別な子だよ」
「へぇ。この子が…」
正月らしく紋付き姿の義博は俺の横でにこにこしている命の事をまじまじと見ている。
今日の命は白いもこもことしたフードがついたポンチョ型のコートの下にパーカーと短パンとハイソックスという格好だ。
「はじめまして命くん。博光の兄の義博です」
「パパの…おにいちゃん?」
義博も命ににっこりと微笑むが、口の端がひきつっている。
義博は微笑んだまはま固まっているが、心中穏やかではないだろう。
命の子供らしい笑顔に感動しているのだと思う。
職業柄、どうしても厳つい男ばかりを相手にしているうえに子供を相手にするような職業ではない。
組長としては線の細い義博はいくら見た目が柔和だといえ純粋に子供に笑顔を向けられることが少ないので命の笑顔に感激して、尚且つ“おにいちゃん”と言われてしまえば破顔するのを耐える気持ちは分かる。
「そうだよ。お兄ちゃんだよ」
「いや…兄さん無理しなくていいから」
震えた声で返事をする義博に俺はため息が出てしまう。
「命ちゃん?には感謝しなくちゃな…博光をまともにしてくれたんだから。だからそんな命ちゃんにプレゼントを用意したんだ…もらってくれるかな?」
「プレゼント?」
義博の言葉に、命は俺の様子を伺うように顔を見上げてくる。
言葉的には命に同意を求めているようだが、受け取らないという選択肢はない。
俺がこくんと頷くと命はパッと義博の方を向いて再び満面の笑みになる。
「ありがとうおにいちゃん!」
「お、おにいちゃん…」
命の“お兄ちゃん”攻撃に義博は別の意味でダメージを受けている。
「お手伝いさんが待ってるからその人に受け取ってね」
「うん」
命が立ち上がると、雪見障子から見えていた廊下に控えている初老の女性の元へ駆けていく。
俺へ手を振って別の部屋に行ってしまう命を見届けて、きっと俺の身内だと分かって疑うことなく部屋を出ていったのだろう。
そう思うと、無条件に俺を信頼してる命がいとおしくてたまらなくなる。
「流石お前を更正させた子供だな。お前の着替えも部屋に用意してあるから着替えてこい」
「は?着替え?」
「この後事始め式だぞ」
事始め式とは、今年の組の運営方針を話し合う会議の事だ。
まぁ終わると絶対宴会になるのでただ年寄りの娯楽の会でしかないと俺は密かに思う。
「早く着替えるでござるよ~」
「兄者…」
義博にからかわれ、俺はついつい昔の呼び方になってしまい恥ずかしくなって自分の部屋だった離れに向かう。
自分の部屋だった離れはベットと机だけが残っており、そこにたとう紙に包まれた着物が置いてあった。
子供の頃から、必ず新年には着物を着なければならなかったので着物の着付けは一応できるが面倒でしょうがない。
「はぁー。仕方ない…着るでござるか」
俺はついつい昔の喋り方に戻って大きなため息を吐き、上着を脱いでそれをベットへ投げた。
この喋り方もオタクの友人以外とは最近話してなかったのに、黒歴史で義博の事を“兄者”と呼んでいたのを未だにからかってくるのだ。
俺は苦々しい思いで袴を履いて紐を結んでいく。
「パパみて!おきものって凄くキレイ」
「そうだな」
俺が客間に戻ると、命は着物を着て髪を整えてもらっているところだった。
「おばあちゃんに着せてもらったの」
長年勤めているお手伝いさんは命を孫を見るような優しい目で見ていた。
命は黒地に桜と蝶の絵が書いてある振り袖を着ていた。
「でも、これたつみが着ていたのと袖の長さがちがうね。でも袖に絵がたくさん描いてあってキレイ!!」
命はテンションが高いまま俺に見えるようにくるりと一回転する。
帯も飾り帯にしてあってなかなか可愛らしい。
髪には同じく桜の髪飾りが茶色の少しカールした癖毛を彩っていた。
「パパもカッコいい!」
命がキャーっと言いながら顔に手を添えて恥ずかしがっている。
最近では玲ちゃんの影響で少しテンションが高いと玲ちゃんみたいなリアクションを取るようになってきて少し面白い。
お手伝いさんが居なかったら命を抱き締めていただろう。
+
「はぁ。疲れた…」
「怖い顔のおじさんばっかりだったね。お年玉たくさんくれたけど」
お昼頃に事始め式が終わって、宴会が開かれる前に長男が命との別れにこっそり悲しんでいるのを振り切って帰ってきた。
振り袖姿の可愛らしい命の姿に大人たちはメロメロだった。
大人相手に色の仕事をしていただけあって男の扱いは上手いもで着物の柄の蝶の様にヒラヒラと年寄りの間を歩くだけで大盛況だった。
そんな命の手にプロのくせにまんまと引っ掛かった兄やじじ共に着物を数枚押し付けられ、何処に片付けようかと悩んでしまう。
あんなのどこから持ってきたんだろうか。
「みこと着物とっても似合ってて可愛いよ」
「パ…パパも…おきものかっこいいよ…ふぁっ」
フフフと妖艶に笑っていた命に着物姿を褒めてやると、いつもののんびりした命の顔に変わりぽっと頬を染めて俺の顔を見る。
命を引寄せキスすると、うっすらと施された化粧によってぷるんとした唇はつやつやとしていてゼリーのようで美味しそうだ。
「命の唇ゼリーみたいで美味しそう」
「んっ、んっ」
舌を絡めてやると命から鼻に抜けるような吐息があがる。
「着物は皺になるから脱ごうな」
俺が着物を脱がしていくと腹回りにタオルが巻いてある。
2次元の世界では着物を脱がせるのは一興で楽しいことなのだが、現実は補正の為の詰め物のせいであまり視覚的には楽しいものではない。
「うん。ここまで脱がせたらいいな…」
補正用のタオルを取り除くと薄ピンク色の襦袢1枚になる。
「パパ…イタズラはだめだよぉ!きゃんっ」
「そんな命だって前貼りの中パンパンにしてるんじゃないの?」
襦袢上から股間を意味深に撫でてやると命から可愛い声が上がる。
可愛らしいパンティをずらしてやると中からは肌色の粘着テープが顔を出す。
ペリペリと前貼りを外してやると小さく反応している命自身が顔を出す。
テープの中の布地に小さな水染みができているのに俺は気分が良くなる。
「着物脱がされていくの恥ずかしかった?孔がヒクヒクしてるよ?」
「あっ、ぺろぺろやだ…ひっ!」
孔に指を這わせ、すりすりと撫でてやると命のそこはパクパクと物欲しそうに緩む。
そのまま命自身を口に含んでやり、ちゅうと吸うと命の足がピンとのびて震えている。
ちゅぷ、ちゅっ、ちゅぶちゅぶ
「あ、あん、んひっ、んひゃっ!」
「んっ、小さいのに元気だな」
「あ、て!パパ…手を!とめひぇ!」
ちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐ
口を離した命のモノをしごいてやると腰が快感で浮いてくる。
「あっ…あ?なんれ?なんれやめちゃうろ…」
「なんでだろうな?」
俺が着ている紋付きを脱いでいくのを命は羨望の眼差しで見ている。
下着をずらすと自分のモノがぶるんと飛び出す。
最近では命に入れるより、命が俺の与える快感で苦しんでいるのを見る方が楽しく自分の性処理は疎かだった事を思いだし気まずくなる。
「パパのおっきい…」
「あ、こら」
「やぁん」
ベットの端に寄ってきたと思ったら俺のモノを嬉しそうに握り、輪にした手で上下に擦ってくる。
それを咎めて手を押さえ込むとじたじたと抵抗をみせる。
「ふんんんんっ!」
「これ気に入ったか?」
「やっ、ちょうらいよぉ…おしり…あついぃ」
命の孔に玩具を挿入して尻たぶに自分のモノを擦り付ける。
玩具の端を引くときゅっ、きゅっと玩具に肉が絡み付いてるのか引き抜くのに抵抗感があるがあった。
「俺の欲しくて締め付けてるの?」
「ほしいよぉ」
玩具を大きくグラインドさせると、掌と命の尻たぶつかるパンパンという音が部屋に響く。
「パ、パパ…ので!やっいくっ…いくっ!やぁ!!」
自分のモノを刺激しつつ、命の奥深くまで玩具を挿入してやると首を大きく反らして逝ってしまっている。
「いくっ、またっ、あんっ」
「命…また逝っちゃうの?」
「イクッ!パパ…ぼくいっちゃうぅぅ。イク、イク、イクゥゥゥ」
首を横に大きく振って俺にすがり付いてくる命は玩具でも早速関係無い。
何度も何度も抜き差ししつつ舌を絡める。
「おっぱい…だめだよぉ!!いくぅ!」
乳首を引っ張りながら、今度は命の腹に自分のモノを擦り付けていると命も白濁した液体を原の上に溢していて俺の先走りと混ざる。
「命のなか丸見えだよ?」
「あ"ー。んあっん!」
「ふふふ。なか柔らかくなってる」
指を孔に入れて動かすと、ぐちゅぶちゅっという音を立てて玩具に塗ったローションが孔の縁で泡立っている。
「今年もいっぱい気持ちいいことしような」
「あ、あう…うん。パパ…」
快感でメロメロになっている命がいとおしくてキスしてやると、今年はもっと命と楽しいこともエロいこともしたいと思った。
「今年もよろしくな命…」
「すぅ。すぅ」
慣れない着物を着て、大人ににこにこして疲れているのに手酷くいじめてしまった。
頭を撫でつつ俺は大きく息を吐いた。
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