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電車の記憶
電車に乗るという言葉に命が明らかに沈んでいるのがすぐ分かったが、俺は気にせず珈琲を飲み終えたカップをシンクに置く。
俺は首にしがみついている命を抱き直し歩き出した。
「さあ出かける準備をするか」
「うん…」
出掛ける事自体は命も慣れてきたので素直に頷いたが、やはり“電車”という単語が効いて居るようだ。
ここまで命が電車を嫌がるのには訳がある。
先日圭介から海外のサイトのアドレスが送られて来た。
そのサイトにアクセスしてみると過去の命の動画が載っていたのだ。
画質はあまり良くは無かったが、内容は痴漢ものだった。
動画のなかの命はどこかの私立校だと思われる学校の制服らしき物を着させられ、背中には茶色の指定カバンらしきカバンを背負っている。
満員電車の中の命はドアの前に立ち、座席側の窓から外をぼんやりと眺めている。
命の横顔からのカットから動画がはじまり、しばらくするとビクッと命の身体が強ばり抵抗しているのか、小さな体をなるべく小さくしている様子が画面越しにもよく分かる。
カメラがズームになり、制服の上から胸を撫でられているのが写し出される。
その手はどんどん腹から太股、太股から内側に移動していき、ハーフパンツの裾から手が侵入していく。
『やだ…やめて…』
カメラが命に近付き小さな声を拾う。
命は本当に嫌がって居るようで逃げようと身体を捻ったりしているが混んでいるのとドア側に追い詰められているせいか上手く身体が動かせていない。
『ひっ!』
『しー。いい子だから黙っててね』
命の身体が少し浮き上がり、ついにハーフパンツの下から手が侵入した。
声が出ない様に後ろから口を押さえられた事に命は目を白黒させている。
カメラはハーフパンツのフロントのホックが外され中から小さな命のモノを取り出すのを追っている。
下着ごとハーフパンツが膝まで下ろされ、そのまま床に落ちるのを追ってカメラロールが床に移った。
すぐにカットが変わり、後ろに居た男の大きな手が命のモノを揉んだり先端を摘まんだりして遊んでいるのがアップで写し出された。
『騒ぐと、可愛いちんちん見られちゃうよ?』
この動画は素人が撮ったものでは無いことは明らかで、相手の男の声がよく聞こえる。
しかも満員電車という設定なのに、命が下半身を露にして抱き上げられていることに皆気付かないのか、グルなのかその男と命の方を見ようともしない。
『んっ、んぐっ!』
男は片手で命を抱き上げたまま命のモノを親指と人差し指で摘まんで扱きはじめる。
先端のワレメを親指の腹で擦り、薬指は玉をふにふにと下から掬い上げる様に弄んでいた。
男が命のモノから一旦手を退けて、命を折り曲げる様に膝の下に手を入れ孔が露になる。
『可愛いお尻ひくひくさせて期待しちゃった?○学生の癖にエッチなんだね』
男の手が命のアナルをすりすりと撫でていくのがアップで映し出され、撫でられている孔は男の言う通りヒクヒクと収縮している。
命は恐怖からなのか涙を浮かべて震えてた。
ちゅぷっ
アナルに大人の指がゆっくりと沈んでいくのがアップになる。
『キュッキュ締め付けてるね。もしかしてはじめてじゃないの?』
『んー』
命はいやいやと首を振るが、両足を持上げられそれを固定されているせいで端から見ても抵抗ができていない。
『そんなえっちな○学生には玩具でお仕置きだね』
今度は細身のぼこぼこと括れのついたバイブが画面に写る。
それをまた命のアナルにスリスリと擦り付けていく。
今度は命の顔がアップになり、ワイプに命の大事な部分が写っていた。
『んっ。んん!』
ついにバイブがゆっくりと挿入されていくと、命はぎゅっと目を閉じて両手で手すりにぎゅうっと掴まりその衝撃に耐えている。
目には遂に涙が浮かんでいて、今にも零れ落ちそうになっていた。
『あ、すんなり入っちゃったね』
カメラのアングルが変わり細身のバイブが抜き差しされ、それに必死に食らいつくアナルの映像に切り替わった。
命の身体はぶるぶると震えており、尻の丸みを伝ってアナルから出てきた分泌液が落ちてきていく。
パンッ、パチュンッ
場面が急に変わったかと思うと命は電車のシートに座らさせられ、それを複数の男が取り囲んでいた。
シートは既に何度も出されたのであろう男達の分泌物で汚れている。
『んっ、んふっ、んっ』
口に無理矢理男のモノをくわえさせられ、命の意識は朦朧としているのか焦点が定まっていない。
ボタボタと口の端から唾液やらが顎を伝って胸に小さな水溜まりが無数にできている。
『ほら最後だ!受け止めろ淫乱○学生!』
『おじさんのもごっくんして』
『小さな手で絞りとれよ』
『エロい身体しやがって!』
命は様々な罵声を浴びせられながら動画はクライマックスをむかえた。
全身男達の出したもので白く汚れ、息も絶え絶えな様子をカメラが舐める様に写していく。
口からは飲み込みきれなかったのであろう精液が溢れている。
「はぁ…」
そんな映像が数点投稿されていたのを、俺は無意味だと分かって居ても削除を依頼するメールを管理者に送った。
別の映像では、命がトイレに拘束され身体にはペンで書かれたであろう卑猥な落書きがされ男の成すがままになっている物などが投稿されていたのでそれにも削除依頼のメールを送った。
「何処のレーベルから出てたんだろうなぁ」
俺はその事を思い出して命が嫌がることを見越して提案したのだ。
俺は1人ごちて、その時は大きなタメ息をつきつつパソコンを閉じた事を思い出す。
「パパかっこいい…」
命の言葉に俺は思わず苦笑いを浮かべた。
クローゼットから着替えを取り出して着替えている間、命は俺の横に立って俺が着替え終わるのをじっとまっていた。
外出着に着替えると命からはほぅと熱いため息が漏れた。
「・・・」
俺は無言のまま命を再び抱き上げると頬に軽くキスをする。
ちゅっちゅとリップ音をさせながら首筋に唇を移動させベロッと舐めてやる。
「きゃっ!」
命から可愛らしい声があがったのを合図に耳を舐めてやると命から力が抜けて、くてんと俺にもたれかかってくる。
「あ、やだ!お耳やだ!ぞわぞわするっ」
俺はわざとくちゅくちゅと音をたてて舐めてやっている。
音が直接頭に届くので口では嫌だと言っているが命はこれが大好きなのだ。
「ふあ!パパぁ??」
「はい。おしまい」
命が小さく腰を揺すり俺におねだりをしようとしたので俺は耳を舐めるのをやめてしまう。
指先で命の耳についた唾液を拭き取ってやる。
「あ、パパ…ぼく…」
「いつも通り命は感じやすいね」
命は履いていていた半ズボンを下着ごと下ろすと俺にうっすら反応をしはじめた下半身を見せてくる。
しかし、俺はそれを触る事なくテープを用意する。
「お出掛けするのに、こんなに勃ってたら不思議に思われちゃうだろ?」
「だってパパがお耳なめなめするから…ぼく…」
パーカーの端を持ってもじもじしている命を無視して俺はうっすら反応している下半身にテープを少し伸ばし気味で貼って前張りをしてやる。
この前実家に行った時は、実家で命が反応しては困ると思って予備で前張りをしたのだが今回はテープのお陰で命の小さく反応しているのが分からなくなった。
さぁ、これから何をしてやろうと思いながら俺は支度を再開させた。
命から脱がせたハーフパンツをホットパンツに変えて履かせなおす。
先程よりよく見える柔らかそうな白い太股がまぶしい。
前張りをしたおかげなのか、ぴったりしたシルエットのホットパンツから命のうっすら反応したモノはなりを潜めて居るように見えた。
「頑張って玲ちゃんのおうちまで行こうな」
「うん…」
俺は支度を終え、乗り気ではない命の手を取って玄関に向かう。
エレベーターの中でも命は終始無言だったが俺は気にする事なく命の手を引いて歩いた。
「電車なんて乗るの久々だな」
最寄りの駅に着くと発券機で切符を買った。
命の様子を見ると、既に疲れの色が見えはじめていた。
巽の店で歩く為のリハビリは多少していた様だが、命の言う“仕事”をしながらでは満足にはできていないようだった。
「・・・」
駅構内で駅員の姿を見掛ける度に、命は俺と繋いでいる手をぎゅっと強く握り、すがるような目で俺を見上げてくる。
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