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赤ずきんちゃん危機一髪6

「パパさん…なんで?」 翔がポロポロと涙を流しながら俺に問いかけてくるので、俺は動きを止めて頬にキスしてやりながら耳に囁く。 「翔が好きだから、“狼”にとられる前に自分のモノにしたかったんだ」 「おおかみ?」 キスは気持ちいいのかとろんと蕩けた顔になりはじめた。 玲ちゃんに頼まれたというのもあったが、俺自身も少なからず翔には興味を持っている。 しかも命の大事な“兄役”をむざむざと雑魚に盗られるほど俺も優しくはない。 「ほら後ろに集中して?女の子みたいに逝かせてあげるから」 「ぼくもしょうちゃんのこと大好き!だからぼくたちのものになって?」 命も可愛らしく首をかしげながら、しかし手は翔のペニスをぬかりなく刺激している。 お願いという形ではあるが、こんな状態で断るのは普通に考えても至難の技だろう。 「そ、そんな…そんな事急に言われても…」 「大丈夫…今は気持ちいいことだけ考えてたらいいよ」 「あんっ」 「ん。いい声出てる」 腰を奥に向かってまた押し込むと、今度は甘い声が漏れだす。 本当に翔は人からの好意に弱い。 俺が“好き”と言っただけで、この蕩けようだ。 「パパさん!パパさん…」 「こんな時は博光って呼んでくれると嬉しいな」 俺の名前を呼びながら快感に酔う翔の頭を撫で、甘やかす様に唇にキスしてやるとそれだけで翔の身体は俺を欲してうねうねと絡み付いてくる。 本当に素直な身体に育てた学に感謝だ。 「翔?先輩とは、もう会わないでくれる?」 「え?」 「あいつに翔をとられたくないんだ」 「俺は…」 身体をまさぐりながら、しおらしくお願いしてみる。 すると翔は不思議そうな顔になってしまった。 「先輩は兄みたいな存在でした…でも…今はひ、博光さんがすすすす、好きですから!!」 恥ずかしそうに俺を見つめる翔に、後方の学は呆然とした顔をしている。 あらかた自分に落ちなかった人間は居なかったのだろう。 目の前で完全に計画をぶち壊され、しかも完璧にフラレてしまったのだ。 何でも上手く行くと思っている様な奴にはさぞショックだっただろうと思うだけで気分がいい。 笑いそうになるのをぐっと堪える。 「俺も翔が好きだよ?」 俺がトドメの様にもう一度キスしてやると、翔は頬を赤らめながら笑う。 翔に言ったことは嘘ではない。 命の事はかけがえのない存在として“愛している”が、翔は普通な所が“気に入っている”のだ。 「ぼくもしょうちゃんだいすきー」 「みことくん…ダ…メだよ!!」 命は掌で敏感な亀頭部分をくるくると撫でている。 前に刺激を受ける度に孔はきゅっきゅっと俺を締め付けてくるので気持ちがいい。 「前に集中してないで、俺も気持ちよくしてよ…」 「うあっ」 俺が翔をうつ伏せに倒し、腰を高く上げさせ勢いよく突いてやると膣をビクビクと痙攣させてまた大量にシーツを精液で汚してしまった。 「しょうちゃん…ぼくも気持ちよくなりたいな」 命はうつ伏せにした翔の顔を自分の膝に乗せると頭を撫でる。 目の前には小さな命の性器があって俺に入れられている以上に動揺しているのが分かった。 「翔…それ舐めてあげるんだよ」 おれが身体を密着させながら唇に触れてやるとごくんと生唾を飲み込む音が聞こえる。 翔がおずおずと命の小さなペニスを口に含んでからは早かった。 「あっ…しょうちゃん!!そんなちからいっぱい吸わないでぇ」 ちゅうっと音を立てて舐めはじめ、命は玉も一緒に吸われている。 腰を浮かせてへこへこ動かしているが、命の薄い腹が翔の額に当たって髪の毛を乱しているだけだった。 「やっ…そんな…先っぽばっかり舐めちゃだめぇぇ」 早速翔の舌に翻弄されている命を見ながら俺も負けずに腰を動かしてやる。 ぐぷっぐぷっと抜き差しをする音と、命の少し高めの声が部屋に木霊していた。 「んっんんん!!」 「あっしょうちゃん…だめ!イッちゃう!イッちゃうからあぁぁぁ」 俺が腰を無理矢理押し付けると、翔の中は男を欲するみたいに締め付けてきたので俺もそのまま膣に出してやった。 命も喉を反らしているので、絶頂したようだ。 「あ…ごめん。癖で中出ししちゃった」 ついつい命の癖で中に出した事をハタと気が付いて、引き抜くとつぅっと俺のが溢れてきた。 翔は膝立のままガクガクと足を震わせている。 「じゃあ、ぼくがキレイにしてあげるね」 「まって…今イッ…んんんんっ」 命は荒い息を整えつつ、俺の方へやって来て翔のアナルに顔を近付ける。 すると躊躇なく孔に吸い付いた。 ヂューズルズルズルと液体を吸い出す音が響く。 命に吸い出される事で、翔の身体が大きく仰け反る。 そんな翔のペニスをつかんで擦ってやると、命の額で精液を受け止める。 「ふふふ。しょうちゃんのあったかぁい」 「あう…あぁ…」 翔は何が起きたのか分からず腰を小刻みに震わせている。 「孔パクパクしてるぅ」 「縁も震わせてるね」 俺は命と二人で新しい玩具を手に入れた子供の様に翔の孔を弄りまわす。 足の力が抜けて翔はシーツにぺたんと座り込んでしまった。 「お疲れ様…気持ち良かったよ」 「あう…」 後ろから頭を撫で、目元を覆ってやる。 そうすることで翔の身体からは力が抜け規則正しい寝息が聞こえ始める。 俺は服を整え学に近付く。 「ごちそーさま」 俺が学の横にしゃがみそう言うと、学は俺を更に睨んでくる。 「まだお前には十分使い道がある。だから、ただで帰れると思うなよ?」 「む"ー」 俺の言葉に学は怒っている様だが俺には怖くもなんともない。 仕事用の携帯で、組の下の奴らに声をかける。 「今から頑張って立派な肉孔にしてもらうんだぞ?」 俺が電話を終えて声をかけた所で学の顔からさっと血の気が引いた。 それまでは俺を射殺してやると言わんばかりの目線を寄越していたのに、その勢いは急にしぼんでしまったみたいだ。 「ちゃんと記録しておくからから安心していいぞ。顔は悪くないから人気出るだろう」 俺は学の顔を改めて観察する。 生意気そうな顔立ちだが、作りは悪くない。 髪の色を変えれば目元の泣きぼくろも色気があって言葉通り人気が出るだろう。 コンコン ドアのノックされる音に学は肩を震わせはじめた。 俺の言葉がただの脅しではないと分かったのだろう。 「だから俺言ったよね?どうなっても知らないよって…」 学を拘束している縄の結び目を持ち上げ、ドアの方まで歩かせる。 扉を開けると、博英の店で働いている少し強面の男が二人立っていた。 「俺が行くまで好きにしてていいけど、顔はだめだぞ?」 男達に簡単に伝え学を引き渡す。 つまり顔以外は何をしてもいいと言うことだ。 男達はこくりと頷いて学を引きずって行くのをしばらく眺めていた。 学は焦って抵抗しているが、男達にがっちり押さえられていて逃げ出せない。 自分は駒を使う人間で、自分が駒にされる事なんてこれっぽっちも考えて居なかったのだろう。 そんな奴が今から底辺まで堕ちると思うだけで、俺は晴れやかな気持ちで満ちていた。 「さぁ…これの後始末だな」 わざわざ場所を取引先のラブホテルに来たのも、学が俺の家には警戒して来ないだろうと見越したからで、呼び出したスナック近くのホテルに来ただけだった。 ベットの上ではお子様二人は全裸で寄り添って寝ている。 少し気は引けたが、スマホを取り出してその様子を写真に納める。 その画像を添付してメールを作成し、とあるアドレスに送信するとスマホがすぐに震え出した。 「あはは。玲ちゃんらしいや…」 メールの送り主は命の友達でもあり、翔のママでもある玲ちゃんだ。 玲ちゃんに連絡をすると、圭介がヤキモチを妬くだろと普段は命を介すのだが“ I erased the wolf and ate Little Red Riding Hood.”と束縛男の圭介に見付かっても良いように英語でメールをしておいた。 深夜にも関わらず、玲ちゃんからは“お赤飯炊くね!おまめふやかせるから、とりま半日は抱いておいて★”と返事が返ってきた。 「了解っと」 俺はそんな気は無かったが玲ちゃんに返事をしてスマホをジャージのポケットに戻す。 それから気合いを入れるために、ぐっと伸びをする。 「もう一仕事しますか」 俺は大きくため息をついてお子様二人を車に運んだあとに、ホテルの従業員部屋に行く。 ここのホテルは博英が管理しているシマなので心配はいらないが、一応オーナーへ口止め料と学が汚したカーペットのクリーニング代として財布から10万ほど出して握らせた。 オーナーは恐縮していたが、俺の取引先でもあるのでこれくらいしておいてもやりすぎと言うことはない。 「あいつはしばらく放っておいても大丈夫だろう」 学は少しの間組の奴らに任せる事にして、俺はお子様二人と共にとりあえず家に帰ることにした。 流石に俺も疲れて大きなあくびが出る。 軽く肩を回しつつ早く家に帰って寝ようと思い、俺はエンジンをかけた。

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