94 / 119

狼は腹の中07

命をソファーに座らせると、未だに不安そうに俺達を見てる。 「今からが本番だよ?」 「ヒッ」 俺がやっと表情を緩めて、隣に居た玲ちゃんにあるものを渡した。 それを目で追っていた命から小さく悲鳴があがる。 「これなに?」 「凄いでしょ?これ命が大好きなやつなんだよ」 「へぇ…」 玲ちゃんは俺が手渡した物をしげしげと眺めている。 俺が渡したのは細身のバイブで、全体にびっしりと突起がついていた。 先端部分は山型になっていて、そこが上に伸びる様になっている中々玄人向けの商品だ。 玲ちゃんはバイブの先端に指をかけて観察している。 「それを命に入れてあげて?期待で肉孔ヒクヒクしてるよ?」 「本当だ!さっきレイが乳首引っ張った時も気持ち良さそうだったもんね」 玲ちゃんは楽しそうに命に近付いていくが、命は必死に首を横に振っている。 そんな命の口に、俺はソファーの後部から近付いて小ぶりのギャグボールを押し込んだ。 「んむっ」 「うふふ。みことちゃんかわいい」 玲ちゃんが命に近付き、ボールをペロリと舐めた。 また乳首に指をかけた玲ちゃんによって乳首を思いきり引っ張られ、伸びた乳首を指先で強く押し潰されているのか命の肩が跳ねる。 「ここはちゃんと感覚があるんだね」 玲ちゃんがニヤニヤと笑って乳首に爪を立てる。 命は、防衛本能が麻痺しているのか痛みを感じにくいようだ。 それが分かったのが玲ちゃんと命がお菓子作りをしているときに、うっかり指を切ってしまったのだが痛みを感じにくいせいで時間差で俺に傷を見せに来た。 それは結構な出血量だったが、命は困った様に俺に処置を受けていた。 そんな命を知っている玲ちゃんは、馬鹿にする様に言い放つ。 普段の玲ちゃんからは想像できない言葉だ。 「玲ちゃんそろそろ…」 「あ、そうだった!」 命の乳首を執拗に責め立てる玲ちゃんに道具を渡してやった。 珍しく涙目になっている命をうつ伏せに反転させて、道具を入れやすくしてやる。 拘束器具の金属音がガチャガチャと音を立てているが、俺も玲ちゃんも気にも止めない。 「そのまま入れてやって」 「はーい☆」 「んんんん!!」 ローションで濡らすことなくそのまま道具を挿入させた。 命はその衝撃に声をあげたが、ギャグボールのお陰かそこまで周りに響くことはなかった。 細身のバイブは孔には余裕な様ですんなりと入っていく。 「あ、いきどまり」 「大丈夫。少し強く押せば先端がもっと奥に入っていくよ」 玲ちゃんが残念そうに眉を下げたのを見て、俺はにっこりと微笑む。 玲ちゃんは半信半疑で少し掌に力を込めたのかバイブが少しずつ孔に沈んでいく。 「!!」 「あ、入った」 命が大きく目を見開いたのと同時に玲ちゃんが笑顔になる。 命越しに見えた玲ちゃんは相変わらずニヤニヤと笑いながらバイブの端を持って、指示もしていないのに大きく円を描くように動かしていた。 「玲ちゃん…ほら、見て?お腹の上からバイブが分かるよ」 「すごーい!みことちゃんおなかふくれてる」 俺が命の腹を指差すと、玲ちゃんはそれを命の肩越しに覗きこんだ。 股関節の上の辺りが玲ちゃんが動かすバイブの動きに合わせて命の痩せてさらに薄くなった腹がポコンポコンと盛り上がる。 命はその動きに目を白黒させることしかできない。 「これからがもっと面白いよ?」 俺は玲ちゃんにバイブのリモコンを手渡してやり様子をうかがっていた。 リモコンを受け取った玲ちゃんは、それをまじまじ見ていたかと思うと何の躊躇もなくその目盛りをMAXにした。 「んんんんんっ!!」 「あは…みことちゃんきちゃった?」 命の身体が大きく跳ね上がったのを見て、玲ちゃんはきゃらきゃらと笑っている。 腸内の反射もはじまってしまった様でバイブがずるずると外に出てきた。 「みことちゃん…オモチャをちゃんと入れてなきゃだめじゃない」 「んん!」 勝手に飛び出してくる玩具が抜けると思ったのか玲ちゃんが手で塞き止めている。 命はそれが苦しいのか手を動かそうとガチャガチャ金具を揺らしていた。 もう一人の玲ちゃんは普段と違って随分意地悪な感じなんだなぁと俺は呑気に二人の様子を見ていた。 「玲ちゃんその玩具手を離しても大丈夫なんだよ?」 「そうなの?」 俺の言葉に素直に手を離したところで、バイブが勢いよく飛び出す。 しかし、それはまたすぐに命の中に収まり命を苦しめている。 「おもしろーい。勝手に出たり入ったりするんだぁ」 「命はまだ余裕そうだから、色々詰め込んであげてよ」 俺はソファーの下に紙箱を置いた。 その中にはうちの店のとりわけエグめの物を入れてきている。 「みことちゃんえらいね!箱のなかみぜーんぶはいっちゃったよ」 「玲ちゃんは流石片付け上手だね」 玲ちゃんはみるみるうちに命の孔に道具を詰め、箱の中身が全部挿入されてしまった。 大半の物は入っていると言うより、孔にひかかってると言う方が正しいかも知れないが画面的にはいい画が納められている事だろう。 「さぁ今からが本番だよ…命まだ終わらないからね?」 俺は命にニヤリと笑いかれてやるが、意識が朦朧としている命は反応が鈍い。 口のまわりもギャグボールのせいで唾液でベタベタになっているのもだらしなくていい。 「んおぉぉぉ!!」 「みことちゃんすごーい!どうぶつみたいな声だね」 玲ちゃんが詰め込んでくれた道具を一気に命の腹を押してひりださせる。 その時、低く獣の様な声が命から発せられたが玲ちゃんは楽しそうに手を叩いていた。 「おしりのお口大きく開けてえらいね」 「ぇ…いひゃん」 玲ちゃんが命のぽっかり開いた孔を覗きこんで褒めている。 命は放心状態で玲ちゃんを見上げているが既に焦点が合っていない。 「ふぅ」 「えあぁぁぁ!!」 「あはは。息吹きかけただけなのにみことちゃんヘンタイだから、おもらししちゃった?」 玲ちゃんが命の開いた孔の中に息を吹きかけた。 すると命は体を震わせつつ逝ってしまう。 玲ちゃんはそれを見て、小馬鹿にしたかの様に笑っている。 本当にこんな玲ちゃんをみると普段の様子からは想像できない位性格が違う。 「なかヒクヒクしてる~」 「折角なら触ってみない?」 「でも…」 「玲ちゃん手袋してるから平気だよ」 「あ、そっかー」 孔に指をかけて孔の中を観察している玲ちゃんの耳元で囁く。 すると玲ちゃんは自分の腕を見て納得した様に頷いたので、俺の笑みも深くなる。 「折角ならもっと入れやすくしてあげるよ」 俺は命を持ち上げると身体を反転させる。 背もたれに尻を立て掛け足も極力顔の横に垂れるようにしてやる。 「みことちゃん…本当のおトイレみたいな格好ね」 玲ちゃんは命のその姿勢を気に入ったのかうっとりとしている。 「ふふふ…なか触るね?」 「んっ、うむぅ」 玲ちゃんが孔に指をかける。 何の躊躇もなく指を3本まとめて中に滑り込ませた。 ぽっかり開いた孔は玲ちゃんのほっそりした指の3本でもまだ余裕があり、腕ごと入ってしまいそうだった。 「あ、手がぜーんぶはいっちゃったぁ」 俺が見守っていると、あれよあれよと言ううちに玲ちゃんの掌が命の中に収まってしまった。 「おじさんすごいよ!お腹のなかってあったかくて、プニプニしてるんだね」 「あ、俺の呼び方も変わるんだ」 何が起こったのか理解できていない命に話しかけても無駄だと思ったのか、玲ちゃんが俺に嬉々として報告してくれる。 俺の呼び方も変わっていたことに軽く感動を覚えていたのだが、玲ちゃんはすぐに命の胎内を探るのを再開はじめた。 「いま手をひらいたらどうなるかなぁ?」 玲ちゃんが名案とばかりに顔を輝かせる。 命の足が小刻みに震えているのを眺め、次に圭介を振り返って確認する。 命以上に目の前で何が起こったのか理解できていない圭介は眉間に皺が寄っていた。 「あぐうぅぅ」 「むすんで~ひ~らいて~♪手を~う~ってぇ」 俺が少し目を離した隙に、玲ちゃんが随分と独創的な音程で歌を歌いはじめた。 歌に合わせて手を握ったり開いたりしているのか、命から声があがる。 「みことちゃん…静にしないとごきんじょめいわくだよ?」 「あむっ!」 「レイもみことちゃんみてたら“ボッキ”しちゃった…舐めて?」 これは急展開だなぁと思いながら見ていると、玲ちゃんがずらしたホットパンツの中身を命の口にあてがっている。 ギャグボールがあることに気が付いた玲ちゃんは器用にそれを片手で外して自分のモノを命の咥内へと納めた。 気持ちがいいらしく、背中がぶるりと震えたのが見える。 「みことちゃんのお口もお腹の中もあったかぁい」 「むぐっ、んぐっ」 ゆるゆると腰を動かしながら、楽しげに孔に手を入れてる光景は少し異常だ。 苦しげな命を見ても俺のイライラは晴れない。 「みことちゃんごめんね!!」 「んぐぐぐ」 玲ちゃんが絶頂したようで身体を震わせている。 勢いよく腕を引き抜いた事で、命の孔は先程よりも大きく口を開き縁が痙攣していた。 「玲ちゃんお疲れさま」 少し疲れた顔をしている玲ちゃんに微笑みかけて命を抱き上げる。 玲ちゃんが出したものを飲み込まないように囁くが、身体を震わせているだけで返事をしない。 「圭介…玲ちゃんが出したものを返してやるな」 「は?」 俺は命を抱いたまま圭介に近付く。 命の口の中に指を差し込み、大きく開かせる。 圭介の顔に玲ちゃんが出したものが滴り落ちた。 「お前が、俺を欺こうとするからこんな事になったんだぞ?命の身体も、玲ちゃんの心もボロボロだ」 汚れた圭介の顔に玲ちゃんから取り上げた指輪を置いた。 俺は汚れた顔の圭介を見て笑いが込み上げてきたので、クスクスと笑ってしまう。 そんな俺を圭介は青ざめた顔で見上げていた。

ともだちにシェアしよう!