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狼は腹の中09

俺はシャワーのコックを捻って水がちゃんと出るかを確認する。 器具がきちんと機能する事を確認してからスラックスの裾を捲り、シャツも肘まで折り曲げた。 「では、今日デビューの学君に試してもらいまーす」 俺はカメラを定点にして少しふざけて言う。 どうせカットしたり、おまけ動画等で使ったりする部分なのでわざと学に聞かせる意味合いが大きい。 肝心の学と言えばバスルームの隅で小さくなっている。 「改めて見ると凄い格好だな」 俺は小さくなっている学を上から下まで改めてじっくり見た。 胸を強調するようなコルセットに、Tバックのビキニパンツ。 ビキニの上にはスカート状のプリーツがある。 博英のシマにあるキャバクラにボーイとして連れて行っていたと聞いた。 こんな格好で、女に嘲笑われつつそこに来ていた客にもセクハラされていたと聞いて面白くて仕方がない。 「これが別売りの逆流防止のアタッチメントね」 俺は後ろ手に縛り上げた学の目の前に“かえし”のついたパーツをかざして見せるが、それが何か分からない様で反応が薄かった。 アタッチメントにローションをかけて、学の腕を掴み身体を持ち上げる。 「ちょ!なっ…うぁっ」 「はいはい。大人しくね」 手早くアナルにアタッチメントを押し込みその不快感なのか学が情けない声をあげる。 もしかしたら受け身をしたことが無いのかもしれないと今更ながらに思った。 「きもちわりぃ…」 「えー?学くん後ろはじめてなのぉ?」 「くそっ…ばかにしやがって…」 わざと気を逆なでするように言うと、苦虫を噛み潰した様な顔になる。 はじめてなら尚の事異物への不快感があるだろう。 俺はニヤニヤと笑いを押さえきれず、笑っているのが鏡に写っている。 「はじめてなら、尚更入念に準備しないとな」 「ヒッ」 シャワーヘッドを外して、器具を取り付けたホースを学に挿入したアタッチメントに取り付ける。 俺は躊躇なくシャワーコックを捻った。 すぐに水が器具の先端から噴き出す音がしはじめ、学の腹の中に水が侵入していく。 学は何とか声を我慢しているのか、下唇を噛み締めて耐えている。 ブシュッブシュッ いくら“かえし”がついていても隙間から水が溢れて来たところで一端止めてやる。 俺にも聞こえるほど腹がゴロゴロと鳴っていた。 「やっぱりはじめてだと、あんまり入らないな…」 「うぐ」 シャワーのホースを器具から外したところで学が腹の痛みに耐える様に身体を丸めようと小さくなる。 アタッチメントには逆流防止の弁がついているのでホースを抜いても中身が急に飛び出してくることはない。 「俺はスカの趣味も、ましてやお前のを見たいとも思わないからさっさと終わらせるぞ」 「やめ…ろ…くそっ」 アタッチメントにまた別の器具を取り付けて、バスルームの隣にあるトイレに学を引きずって行く。 便座に学を座らせて、俺はトイレの外に出た。 「んぐぅ!ぐぁっ」 俺がトイレの外でボタンを押すと、中では水音と共に学の呻き声が聞こえる。 俺が今使っている物は排泄管理をする為の器具らしく、使用者の手が汚れない様に遠隔操作で相手に排泄をさせることができる優れものだ。 「くそ…何で…なん…で」 遂に中からは嗚咽が聞こえて来るが、俺にはどうでも良いことなので扉を開けて学を再びバスルームへ連れていく。 トイレは人感センサーで勝手に流れるのでそのままにしておいた。 「いやだ!やだっ!もう…やめろ!!」 二度目の洗浄を始めようと学を押さえ付け、再び先程と同じ作業を器具を抜く。 頭を振って抵抗しはじめるので頭蓋骨を掴んで力を入れる。 指先に髪の毛が絡み付いてきて不快で仕方ない。 「いた…くそっ…離せ変態!」 「うるさい…」 「がっ!!」 余りにもうるさいので、一端頭を持ち上げてそれから思いきり床に叩きつける。 鼻をぶつけたらしく鼻血が出てきていたが、大人しくなったので気にせず作業を続けた。 「はぁ…こんなもんかな?」 「うっ…うぅぅ…ぐすっ」 軽い脳震盪を起こしていた学に、その後5回ほど洗浄をしてやり、最後にトイレで水が汚れていない事を確認した。 作業が終わる頃には本気で泣きが入ってしまった学に俺は何も感じない。 軽く手を洗って、袖と裾を元に戻す。 「そろそろ来る頃だから、仕上げといくか?」 「ぐすっ…ぐすっ」 携帯を取り上げて時間を確認すると、1時間以上が経過していた。 今度は小さくなって泣いている学の足を縛り上げて足を大きく開かせる。 ベットの上で仰向けになっている格好はまさに解剖されるカエルそのものだ。 「もう女は抱きたくないよな?」 「・・・・」 「今から、お前のペニスを新品にしてやるよ」 俺の言葉に、学の嗚咽が一瞬止まる。 涙で濡れた顔の前に茶色の試薬が入った瓶をかざして揺らしてやった。 中の液体が揺れるちゃぷちゃぷという音が微かにする。 「一応医大生なんだから、これが何か分かるよな?」 俺が瓶のラベルを見えるように更に近付けてやるが、まだ理解していない顔をしている。 確かに何を言っているのか分からないだろうから、実践あるのみだ。 「グリコール酸は皮膚の剥離…つまりピーリングに用いられる溶液だよな?つまり、これからお前の局部にケミカルピーリングをしてやろうって訳だ」 俺は楽しくなってにっこり微笑みかけながら、宣言すると流石に話の内容が把握できたのか学の顔が真っ青になる。 足を動かそうとしているが拘束のせいで身動きが取れないのか、微かに左右に揺れているだけだった。 「あと、エステとかで使うような濃度の低いやつじゃなくて皮膚科で使うような高濃度のやつ用意してやったからな?」 とどめの一言に学の首が大きく揺れる。 鼻血は止まったようだが、血液が滴った跡が鼻の下にあるのが滑稽で仕方がない。 騒がれない様に縛り上げた時に口枷もさているので声ではない音が部屋に響いていた。 「ほら…暴れるな!」 俺は学の太股を叩くと、大きなばしんっと言う音がした。 再び学の目からは涙がボロボロとこぼれ落ちてきたが、俺は医療用のゴム手袋を二重につけて萎縮しているペニスを持ち上げる。 萎えていてもある程度の大きさがあるペニスをまじまじと観察していく。 「じゃあ、さくさくはじめるぞ」 「む゛ー!!」 俺は躊躇なく試薬が入っている瓶を開け、先端についている筆の部分でペニスに試薬を塗り付けた。 元々古い角質層を取り除くための薬品であるためピリピリとした痛みが伴う。 しかも肌が薄く、体内に近いデリケートゾーンに使うなんてもっての他なのだろうがおいたが過ぎた学になら問題ないだろう。 「む゛っ、む゛ぅ!!」 試薬を塗って暫くすると、肌の表皮が溶ける痛みで学が自分の下になっている手でシーツを掻きむしっている。 肌が薄い分痛みも強いのだろう。 「学…痛い?」 「む゛ぅ…む゛ぅ」 俺がわざとらしく聞くと、首を縦にぶんぶんと振っている学が滑稽で仕方がない。 俺は別の瓶を取り出して苦しむ学のペニスに新な瓶の中身を塗り付けてやる。 その瓶の先端の筆が肌に触れた瞬間、じゅうっと激しく肉の焼ける様な音がした。 「ん゛ん゛」 「あははっ…正に焼肉だな」 音に驚いた学は身体を強ばらせたので、俺はついつい声を出して笑ってしまう。 俺が塗り付けたのは酸を中和させるための中和剤で、別にペニスを焼き切るための薬品ではない。 しかし、予想以上に大きな音がしたので俺も学を少しからかってやったのだ。 「よし…中和も終わったな。次はメインイベントだぞ?」 ボロボロと止めどなく涙を流す学は見えているのか分からないが、持ち手の長いスプーンを取り出す。 そのスプーンで学のペニスを引っ掻く。 「むぐぐぅぅぅぅぅ!!」 スプーンで引っ掻いた箇所は古い角質層が取れて真新しいピンク色の肌が露出してくる。 本来であれば優しく角質層を取り除いていくのだろうが、そんなサービス学には必要ない。 「こんなもんかな?」 一通りペニスをスプーンで引っ掻いた所で少し離れて見ると、学のペニスは濃い赤っぽいピンク色に染まっている。 現在、空気に触れるだけでも辛いのか縛り上げた足がぶるぶると震えていた。 「ついでに乳首もしとくか…」 もう早速俺の声など聞こえて居ないであろう学の胸のピアスを一端取り外して、もう一度試薬を塗り付けて同じ作業をしていく。 色素が沈着していた乳首も、一回のピーリングで濃いピンクに変わっている。 ここでピアスを戻すのは辛いことは十分分かっていたが、左の乳首についていたピアスを戻した所で学は痛みで気を失った。 真新しい肌を露出した部分への刺激がさぞ効いたのだろう。 「よし!準備完了!」 俺は変な達成感を感じつつ、医療用のゴム手袋をベットの横にあったごみ袋に投げ捨てる。 今回のピーリング動画はサイト用ではなく、個人的にクラブに頼まれたものだった。 クラブ曰く流石にスタッフで試すわけにもいかず、かといって実験する様な人物も居ないので職業柄キナ臭い現場にも行く俺に話が来たのだ。 俺も中和剤の音で、流通はさせられないし一般人がする様なプレイじゃないとは感じてしまったので後ろ髪を引かれつつピーリング動画はお蔵入りになりそうだ。 ガチャリ 「「「遅くなりました~」」」 俺がスマホを弄っていると、数人の男達が部屋にやって来た。 そいつらは専門的な機材をそれぞれ持っていることから、撮影スタッフだと言うことがわかる。 急遽呼んだにしては随分時間がかかっているが、仕方がない。 「この子ですか?」 スタッフの一人がベットで気絶している学を覗きこんだ。 他のスタッフ達も機材の準備をしつつ学を見ていく。 これから自分の身に何が起こるか知らないであろう学の顔は苦痛に歪んでいた。

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