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はじめての嫉妬5
ぼくは博光さんの足へ胸を擦り付けながら、小刻みに腰を揺らす。
博光さんの履いているスラックスに乳首やお腹が擦れて気持ちがいい。
しかし、博光さんはぼくに見向きもせずタブレットを注視している。
「やだ…やぁ…ひろみ…さぁん」
一応ぼくの反応は時折気にかけているらしく、ぼくがもっと腰を浮かせようものなら容赦なく足に力を入れられ、足の親指と人差し指の間に挟まれているペニスを締め上げられる。
しかしそんな刺激で足りるはずのないぼくは博光さんの足に身体を押し付け、相手が目の前に居るのに自分を一人で慰めるという滑稽な状況になっていた。
しかし、博光さんも同じ状況なのでおあいこと言えばそうなのかもしれない。
「あっ…ちょうらい…やら…くらさいぃぃ」
「・・・・」
どんなにお願いしてもぼくの言葉は聞こえていないのか無反応で、オナホを動かしているのを見るといっそ笑えてくる。
ここまでくると、どうにかしてぼくに気を向けさせようと足に噛みついてみた。
ぼくは結構強く噛みついてみたつもりだったが、スラックスに唾液のシミがついただけで終わる。
「やっ、やっ、つよいぃ。つぶれちゃっ!!」
無言のまま博光さんが更に足に力を入れてきてお仕置きされた。
博光さんのせいで勃起はもうしないペニスでも一応痛覚があり、痛みに強いぼくでも強く踏まれればすぐに痛みを感じることができる。
本当に潰されるのではないかと思うくらい強く踏まれているのに、お腹の中で暴れているローターも手伝って気持ちよさが勝っていた。
「ひっ!!」
タブレットと一緒に持っているローターに繋がるコードを上に引かれたせいで少しお尻が浮き上がる。
中のローターが少しずつ移動して気持ちのいいポイントからずれてしまった。
ただお腹の中で震えていることを感じるだけになってしまったので博光さんを見上げるが、コードを引くのをやめてしまったのでぼくはただ次の刺激を待つことしかできない。
少し余裕ができてしまったので、ぼくは大人しく息を整えつつ博光さんの顔を観察する。
博光さんはこんな時でも無表情だ。
太っていた頃はもうちょっと表情があったし、僕にも優しかった。
何より、よく抱いてくれたな…なんて事をぼんやり考えていたら博光さんのオナホを動かす手が止まった。
「命?余裕そうだな」
「あ…」
ずるりとオナホが引き上げられ、博光さんはタブレットをテーブルに置くと手早く処理をしてスラックスに自身を納める。
半透明のオナホからは白濁した精液が外からでも見えていた。
使用済みのオナホを見てゴクリと喉が鳴ったのが聞こえたのか、博光さんの足がぼくからすっと退く。
「汚れたから舐めて綺麗にできるよな?」
「はい」
不思議に思って居たら博光さんが足を組んで、ぼくを踏んでいた方の足を目の前に差し出した。
足の指は確かにぼくの分泌物で濡れていてテカテカと光っている。
命令された事が嬉しくて、ぼくは嬉々として博光さんの足に舌を伸ばす。
親指を口に含んで指の付け根から丹念に舐めていく。
親指が終ると次は人差し指へと順番に舐めていき、全ての指を舐め足の裏を舐めようとしたところで頭を撫でられて終わりの合図が出てしまった。
「ソファに上がっていいよ」
博光さんが座っているソファにあがる許可がおりたので、ぼくは博光さんの横に座った。
本当は膝の上に座りたかったが、今回はぼくが悪いのでぐっと我慢する。
「仰向けになって、足を開け」
博光さんの無慈悲な命令にぼくは頷いてから身体を倒す。
身体の下敷きになった手が少し痛いがソファのひじ掛け部分に頭を預け、大きく足を開く。
これから何をされるのか期待で胸がドキドキとしてくる。
「あぁ。そう言えば入ったままだったな。感覚無い部分に入ったんだな。カバガバだから物足りなかっただろ。いつも大きいのばっかりだもんな」
「う…ぼくガバガバじゃないもん」
博光さんの言葉に悔しくなってついつい反論してしまってから、怒られるんじゃないかと一瞬心配になったがそれも杞憂で終った。
無表情でぼそぼそ喋るのには変わり無いが、小さく笑われてしまう。
「縦に割れてる癖に、何がガバガバじゃないだよ。この前玲ちゃんの手も美味しそうに飲み込んでただろ」
孔を親指と人差し指で伸ばされ、空いている方の手でローターを取り出される。
物足りなくなった孔はパクパクと自分でも分かるくらいひくついていた。
博光さんがからかうみたいに指を挿入してきたが、反射的にそれを締め付けてしまって博光さんの喉からはくつくつと笑い声が聞こえる。
「普通はこんなにすんなり指が2本入ったりしないんだよ」
「で、でも…」
「淫乱じゃなきゃ、孔の縁や中をうねらせて喜んだりもしないぞ」
博光さんがぼくの中で指を開いたせいでお腹の中がスースーする。
しかも孔からは聞いた事も無いような音が聞こえてくる。
「まぁ、いいや。ここを使ったらお仕置きにならないな。まだ腫れてるし…」
「ひろ…」
博光さんがぶつぶつと何かを言っているが、あまりにも早口でぼくでも聞き取れなかった。
声をかけようとしたら、顔の横にさっき博光さんが使ったオナホが出現する。
ぼくは思わずそれに釘付けになってしまって博光さんが一旦席を外したことに気が付かなかった。
ソファが揺れたので博光さんへ視線を戻すと、箱を持っている。
ぼくはギクリと身体を震わせたが、博光さんは気にしていないみたいだ。
博光さんのお店の一番人気のある商品に“お道具箱シリーズ”がある。
少し前からそのお道具箱シリーズは箱を特注してポップなデザインへと変わった。
箱のデザインで内容が違うのだが、博光さんが今持っているのは白地に赤のポルカドットが描かれ、赤い蓋の箱だ。
その箱は比較的玄人向けのグッツが多く入った物でぼくがこれから何をされるか悟ってしまった。
「ほら…舐めてろ」
「むぶっ!」
オナホの口とぼくの口がくっついた事で博光さんの精液の匂いに軽く意識が飛んだ。
しかし唇に着いたそれを舐めとったら、ぼくはもう止まらなかった。
オナホにむしゃぶりついて必死に博光さんの精液を啜る。
精液を味わっていると、お腹に博光さんの手の温もりを感じそのまま手がぼくのぺニスを捕らえた。
先端に何かを塗られたが、その先刺激はやってこない。
ガサガサと音が聞こえているが、ぼくは今目の前の事に夢中でそれどころではなかった。
「えぁ?」
「大人しくしてないと傷つくぞ?」
再びぺニスを掴まれ今度は先端に固いものが当たる感覚にやっとぼくは視線を移す。
そこには医療用のゴム手袋をつけた博光さんがぼくのぺニスに何やらぼこぼこと凹凸のある赤色の棒を押し込もうとしているところだった。
棒は少し柔らかいのか重力によって上の部分が曲がっている。
「尿道は前に一回だけしたことがあったが、最近あんまりしてなかったもんな。表面麻酔してあるから痛くないと思うぞ。しかもこれは女の子用のやつだから男性用と比べると突起が大きいのが特徴だな」
商品説明をはじめた博光さんはいつもの博光さんへ戻っていたので、ぼくはほっと胸を撫で下ろした。
「ひぃ!!」
「まぁ突起が大きい分、抵抗も大きくなるわけだ」
先端に押し付けられた物がどんどんぼくのぺニスに埋まっていく。
麻酔を塗っているからと言って痛みや違和感を感じない訳じゃない。
今痛みは感じていないがずっと何かが出ているような感覚で気持ちが悪い。
器具が全部埋まる頃にはぼくは何度も絶頂してしまっていて身体の震えが止まらなかった。
「やっ、やぁぁぁ」
「引き抜くと脇からやっぱり漏れてくるな」
器具を引き抜く瞬間は悪寒に似たものが背中を走る。
博光さんの言う通り抜き差しをされると、ずっと何か出てる気がするし実際棒の隙間から精液なのか潮なのか分からない液体が漏れ出てきている。
最後に棒を押し込まれた瞬間、お腹に大きな快楽の波が来てそれと同時にぷしゅっという音がしてぼくのお腹に温かい物が降り注ぐ。
「へぇ。ブジー入れてても潮吹きできるんだな」
「あう…おもらし…ごめんにゃ…さい」
博光さんが感心した様に親指と人差し指でぼくのぺニスを摘まんで中の器具を確かめるみたいにグリグリと押してくる。
ぼくは下品な声が漏れるのを我慢しつつなんとか謝る。
「ん?お漏らしじゃないぞ。よく頑張ったな」
「ん」
お漏らししてしまったのかと思っていたたまれない気持ちで謝ったが、博光さんは逆によく頑張ったと誉めてくれた。
頭を撫でてくれる手が気持ちよくてそれに身を任せていると博光さんの顔が近づいてきた。
目を閉じると咥内に博光さんの大きな舌が侵入してくる。
それにぼくも舌を絡めると口の端からぐちゅぐちゅと音がしはじめた。
「ふぁ」
「勝手にどこでも行くな。今度同じことがあったら、お前の事を殺してしまうかもしれない」
「んー。ひろみつさんにならぼくなにされてもいいよ」
博光さんはぼくの頭に顔を埋めてぼそぼそと話すが、今度はきちんと聞こえたのでぼくは今の直な気持ちを伝えた。
博光さんの場合“殺してしまう”はただの比喩表現ではない。
怒らせればぼくは本当に殺されてしまうだろう。
ただし、ただ殺される訳ではなく今回みたいな形の腹上死で。
不謹慎かもしれないが、ぼくはそんな時が来ても嬉しさを感じるだろうなと思った。
「命…おかえり」
「ただいま…ひろみつさん」
博光さんがぼくの腕の拘束を外してさっきより力強く抱きしめてくれるので、ぼくも博光さんの背中に腕を回した。
ぼくは博光さんの重みを感じて、やっと帰ってきたんだなと実感した。
ぼくは大丈夫だよと伝えるために博光さんの頭に手を伸ばしてポンポンと撫でてみた。
身体はベトベトだけど心はとっても満たされた気持ちだ。
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