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番外編 お出掛けは少し変わった方法で2
科学技術の発展は目覚ましく、技術が出始めた当初は不自然だったCGも現在では実写と区別がつかないほど向上している。
VR技術も同じで、最初は前時代的だった画像も今はかなり現実の物に近付いてきた。
命が言った通り、今のVR技術があればわざわざシートを電源の供給に乏しい車に設置する意味は無くなる。
何より他のプレイへの転用も可能である。
「笹木さん?VRだと、触手プレイとかも可能じゃないですか?」
「ははは。良いですね!そう言う需要もありそうですし」
俺の意見を述べて見ると、笹木さんは笑顔で頷いてくれた。
そもそも開発をお願いしたのは、商品化が目的ではなく車で遊ぶものが欲しいという至極自分本意な考えからだったのだがこの分ならコストがかかっても金のある客には売れるかもしれない。
「映像と連動して器具が動くのもいいかも知れませんね?」
「あぁ。それなら、それ様の映像を配信するのもありだな」
笹木さんのアイディアに、俺も色々とこの商品のアイディアが出てくる。
座面のオモチャも映像に合わせて動いてもいいし、挿入に合わせて座面下からせり上がってくるというギミックがあっても良いだろう。
利用者にパートナーが居るのなら、映像に合わせてパートナーが楽しめるギミックもあった方が良い。
俺が考えていることを逐一笹木さんに伝えていくと、笹木さんも懸命にメモを取っていく。
「はぁ。喉が乾いちゃいましたね」
「自分もメモで手が痛くなってきました。Mさんにはいいアイディアをいたただいて…あれ?」
「スミマセン。勝手に…」
「大丈夫ですよ。確かに面白くない話でしたもんね」
お互いにふぅと息をつくと、笹木さんが命にお礼を述べたが肝心の命は部屋の隅に置いてあったソファーに座っていた。
肘掛けに頭が乗っていて小さな寝息が聞こえている。
命には過眠症の症状が出ていた。
原因として、色々と考えられる要因はあるし成長が著しく遅かったのも置かれていた環境からだろう。
命は俺と離れていた間、俺と出会った時のままの姿で色々な人間の間を渡り歩いたらしい。
時には実験動物みたいな事もあったであろうし、俺の前の持ち主のせいで薬物依存にも陥っていたのを俺が上書きしたのも良くなかった。
完全な性奴隷として完成された命は、快楽に弱く躾直したせいで主人に対して逆らったり、自己主張をしない。
その為商売道具としては使い勝手は良かっただろう事は容易に想像できる。
夜は撮影をしていない時は寝ている筈なのだが、きちんと入眠出来ていないのかもしれない。
「んぅー」
「お茶でもしに行きましょうか」
俺は命を抱き上げると、笹木さんの方へ向き直った。
しかし、笹木さんはゆるく首を振る。
「いえ。十分アイディアもいただきましたし、Mさんもお疲れの様ですからまた進捗をメールででもお伝えします」
「スミマセン」
「こちらこそ態々来ていただいたのに、追い返すみたいで申し訳ないのですが…。あ、そう言えば座面に設置する器具のサンプルが何種類かできてますので良かったらご感想お願いします」
「あ、それはありがとうございます」
笹木さんが窓際に置いてあった紙袋を差し出してくるので、空いていた方の手でそれを受け取った。
がさがさと音がするし、結構ずっしりしているので結構入っているのかもしれない。
「あまりゆっくりできる所ではないですが、もう少し寝かせていかれたらどうですか?」
「いえいえ。それこそサンプルもいただいたのですぐに帰ります」
「急かしたみたいで申し訳ないです」
「こちらこそ無理に言って押し掛けたので、ご迷惑おかけしました。少し駐車場で作業してから帰りますね」
「こちらは気にしませんので大丈夫ですよ」
俺達はお互いに挨拶しながら駐車場で別れる。
笹木さんも車に乗って帰っていった。
俺は小さくなっていく笹木さんの車を見送りながら大きくため息をつく。
命は後部座席に寝かせてある。
「何が入ってるでござるかねぇ?」
車の外で紙袋を物色すると、ローションも入っていてすぐに使うと分かって居たようだ。
バイブ類も消毒済という付箋が貼ってある。
もしやこれは悪友のクラブの指示ではなかろうかと思ったが、ありがたく利用させてもらうことにした。
まずはトランクルームから小型のカメラとバスタオルを取り出す。
「備えあれば憂いなしでござる」
バスタオルは、次男の仕事に駆り出された時に汗をかくので常に車には乗せているのだが何か紐状の物を入れていなかったかと探してみる。
「うーむ。タオル類しかないので、しかたないからこれで縛るでござるか」
寝ている命の服を脱がせ、助手席側の座席のヘッドレストにタオルを通して手足を縛る。
足はM字に開いて吊るし、腕は腰の所で後ろ手に拘束した。
座席にはバスタオルを敷いておく。
命が着ていた服は目隠しと、口を塞ぐのに口の中に押し込んだ。
命は寝ているくせに準備が終わる頃には孔が期待でヒクヒクと蠢き始める。
「ありがたくローションを使わせてもらうなり!」
俺は人差し指にローションを垂らし、孔にゆっくりと指を沈めていく。
毎日しているのですんなりと指を受け入れたので、腹側に指を曲げて前立腺を探す。
すぐに場所を見つけたので、指の腹で擦ってやると胎内がうねうねと男を誘う動きに変わる。
「おっと。サンプルを預かってるんだから、拙者の指で気持ちよくなってちゃダメでござるよ?」
指を引き抜くと、金魚が餌をねだる様に孔がぱくぱくと開閉を繰り返し刺激を求めていた。
俺はいつもの反応に呆れつつ、団子みたいに玉が連なっているデザインのディルドを孔に宛がう。
ディルド伝いに孔がディルドを引き込もうとしているのを感じた。
俺はそのまま躊躇なくディルドを命の膣へ沈める。
ディルドが抜けて来ないように、命の身体を少し起こして孔から出ているチャイルドシートに取り付ける予定のジョイント部分をシートの座面の縫い目のところへひっかけた。
シートの縫い目のところは少しへこんでいるので丁度よかった。
助手席のシートには後部座席へ向けて小型のカメラを取り付ける。
「アングルはイマイチでござるが、サンプル品を動画に出すわけにいかないからなぁ。以下仕方なし!」
カメラの小モニターを確認してからドアを閉めて、運転席へ乗り込む。
エンジンをかけてすぐにオーディオの音を消した。
命が起きたら目隠しされているせいて驚くだろう。
俺は口角が自然に上がるのを感じながら車を走らせる。
後部座席の窓には濃いスモークフィルムが貼ってあるので外から命の姿は見えないだろう。
見えるとすればフロントガラスからだが、命は背が小さいし顔は隠れているから問題ない。
「さぁ。これからの撮れ高が楽しみでござるなぁ」
俺はアクセルを踏んで、帰路へつく。
暫くは車内はタイヤが道路を走行する音だけだったのだが、すぐに息苦しそうな息遣いがきこえはじめた。
バックミラーで後部座席を確認すると、命がもぞもぞと動いている。
丁度石でも踏んでしまったのか、車が大きく揺れた。
その振動で命の首ががくりと前に倒れる。
「ん゛ん゛ーん゛ぅ」
くぐもった声の後に、命の爪先がピンっとのびた。
軽く逝ってしまったのだろう。
そう思いながら笑いを堪えるのに必死だった。
俺が笑い声を出せば、命は安心してしまって素直に快楽を感受してしまうだろう。
俺が命の視界を奪って声を出せなく口に服を詰めたのは、恐怖と一緒に抗えない快楽を与えたかったからだ。
俺の目論みは上手くいっている様で、命が少し暴れはじめた。
「ん゛っ!んぅ!ん゛ん゛」
命は懸命に身体を捻るが、足も腕も拘束している上に少し座面からは浮いている。
尻が少し前に滑ってシートに引っ掛かっていたディルドが外れる。
その刺激にも感じてしまったのか、また命の爪先がのびた。
「ん゛ぅぅ」
坂道に差し掛かり、車が少し跳ねた。
その少しの揺れで命が盛大に絶頂してしまう。
ディルドは膣圧で助手席に当たり、ぼんっという鈍い音を立てて床に落ちた。
ディルドが抜けた刺激に、関を切った様に透明な液体がパシャパシャとシートにも床にも飛び散る。
「んんっ!!」
少し余韻に浸っていた命だが、またしても拘束から抜けだそうと試みるが尻を左右に揺らしているだけにしか見えない。
そんな命をバックミラーで気にしている間に自宅マンションの地下駐車場についた。
すぐに命の元へ行って目隠しと口の詰め物を外してやると、俺を見た命は安堵の表情を浮かべる。
「ひろみつさ…」
「随分と気持ち良さそうだったな?」
俺が助手席のシートへ飛んでいる水滴を指差すと、命はうっすらと笑みを浮かべてこくりと頷いた。
俺は命の拘束を解いて命の尻の下でぐっしょりと濡れたバスタオルで命を包む。
「サンプルいっぱい貰ってきたから今夜は寝れないかもな?」
「えへへ」
俺の言葉に嬉しそうな命を抱いて、片手にはサンプルが入った紙袋を持って俺はエレベーターに乗り込んだ。
部屋に帰ってきて、サンプルを全て試した頃には命は再び眠ってしまっていた。
「あーあ。散々気持ち良くなったくせに、ぱっくり開いてまだ欲しがるかねぇ?」
気絶している命のだらしなく開いた孔を指で広げつつ俺は呆れてため息が出た。
ローションと分泌物でテカテカと光っている孔から手を離して俺はカメラを止めて気分良くパソコンへ向かった。
笹木さんへメールをすべく俺はメールソフトを開くのだった。
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