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第2話

「よし、いってきまーす!」 そして、待ち遠しかったクリスマスパーティーは、ついに当日を迎えた。 「ちーびちゃん!いらっしゃーい」 「朝丘さーん!!」 「おわっ!」 サンタの帽子をかぶって玄関までお出迎えしてくれた朝丘さんに、テンションが上がった俺は勢いよく飛び付く。背の高い朝丘さんは、そんな俺を軽々持ち上げ、そのままニコニコにしながら抱っこしてくれた。 「ちびちゃん軽〜!ちゃんと食べてんの?」 「食べてる!牛乳もたくさん飲んでる!」 なんて会話をしながら、朝丘さんに抱かれたまま矢吹の部屋へ入る。そこにはもうみんないて、俺が一番最後だったようだ。 「ほら〜でっかい赤ちゃん来たぞ〜!これで揃ったな!」 「赤ちゃん言うな!」 朝丘さんを軽く叩いて、降ろしてもらう。そして、矢吹と立花くんの間に座った。 「おはよ、藤沢くん!昨日は泊まらなかったんだ?」 「立花くんおはよー!うん、昨日は家でケーキ食べた!」 そう、24日は家でケーキを食べるため、矢吹の家に行けなかった。相変わらず、ケーキは弟の好きなやつだったけど、そんなもの最早どうでもいいのだ! 「そっか、家族で過ごしたんだね!」 「立花くんは、朝丘さんと?」 「うん!かなめさんが家に来たんだ〜!」 フフッと嬉しそうに笑う立花くんの首筋に赤い跡があるのを見て、本当に幸せそうだなぁ〜〜と思った。 「さて!全員集まったところで!早速ですが、プレゼント交換したいと思いまーす!」 四宮が立ち上がり、自分の持ってきたプレゼントを頭上に掲げる。それを聞いて俺と立花くんは目をキラキラさせ、鞄からプレゼントを出すと、矢吹も朝丘さんも三島さんもそれぞれプレゼントを用意した。四宮の提案で、円状になり、歌いながら回す事になって、それぞれ座り直す。 「は〜、なんでこんな事…」 「ハハッ、いいじゃんいいじゃん!」 一年に一回の大イベントだし!と朝丘さんが、うな垂れる三島さんに言う。矢吹もこんなことするタイプじゃないけど、今日は大人しく言うことを聞いていて、なんだか少し可愛かった。

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