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第3話 (半R)
驚いて振り向くと、机の反対側から頬杖をついて、天野先輩がこちらを見ていた。
「ぁ……っ、会、長……」
サァ…っと血の気が引いた。
最悪だ。こんなこと、するんじゃなかった。
今更ながら自分のとった行動を後悔した。
こんな姿を見られて、天野先輩への気持ちがバレてしまうなんて…。
おれが恥ずかしくて俯いていると、天野先輩がふっと笑った声がして、こちらに回ってきた。
しゃがんでおれと目線を合わせて言う。
「七琉ちゃ〜ん。こんなところでナニしてんの?」
ニヤリと嫌な笑いを見せた天野先輩は、おれが足を閉じて必死に隠しているモノを、足の隙間から触れてきた。
「あっ…、やめっ………!」
「うっわ。マジで勃ってんだ?俺のカーディガンおかずに、どんな妄想してたの?ん?」
天野先輩のその言葉に、ついさっきまで考えていたことが再び頭に浮かんできて、身体を熱くする。
「お、めっちゃ反応してんじゃん」
天野先輩が面白そうに笑った。
おれの耳へ口を寄せて言う。
「……妄想の俺にどんな凄いことさせてんだよ、この変態」
囁くように言われて、耳にかかる息のくすぐったさに身をよじると、そのままぺろっと耳を舐められた。
「あッ…?!」
「ふはっ。耳もいいんだ?おもしろ」
そう言った天野先輩は、おれを引き寄せて自分の上に座らせると、耳を舐めるのを続けた。
さらにあろうことか、ネクタイで縛られたおれの腕を自分の首に通して、胸の小さな飾りをいじり始めた。
「あっ、やめっ……!」
「七琉ちゃん。乳首でイけたりすんのかな?」
天野先輩が、ニヤリと笑った。
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