耳を優しくはむように舐められて、女の子でもないのに胸をいじられて、初めての刺激に頭が追いつかない。 ただただ、口からみっともなく上擦った声だけが漏れる。 ｢ぁ、んっ、ん…会、長…っ、やぁ、ん…あっ、ぁ、ん…っ｣ ｢えっろい声。きもちーでしょ？ここ｣ 天野先輩が指でいじっているそこを、ぐっと摘(つま)んで引っ張った。 ｢ひぁっ、んんっ…それ…っ、やだっ……！｣ びりびりと痺れるような刺激に、軽く身体をのけ反らせる。 ｢すごい反応。こっち、触ってないのに濡れてるよ？｣ ｢あっ、やだっ、やめ…っ、んッ…ふ、ぅ…んっ｣ 天野先輩の手が、恥ずかしげもなく反り勃つソコを握って上下に刺激し始める。 遠慮のない手の動きに、チカチカと目の前が真っ白になる。 ｢ひっ、ぅ…んっ、かい、ちょお、あっ、んっ…｣ 上と下を同時にいじられて、耳への刺激も加わり、あっという間に限界を迎えてしまいそうだった。 ｢…む、りっ…ぃ、あ…っ、い、く……っ、んぁあっ！｣ その瞬間、天野先輩がぎゅっと根元を握って、おれは熱を吐き出すことなく、身体をビクンッと震わせた。 ｢はぁ…ん…っ｣ 恨めしそうに天野先輩を見れば、天野先輩はニヤリと笑って意地悪な声で言った。 ｢物欲しそうな顔しちゃってさ。もっと悦くしてやるから、もう少し付き合えよ｣ 目を細めて、ふっと歪んだ口から覗かせた赤い舌で、天野先輩は自分の唇を舐めた。