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第5話 (R)

天野先輩は、首に回させたおれの腕の間から頭を抜き、その場におれを押し倒した。 「……っ!?」 咄嗟に両手で支えようにも、ネクタイで縛られた手では何も出来ず、おれはされるがままに床に寝転んだ。 唯一の救いは、生徒会室の絨毯は高級絨毯のようで、ふわふわとしていて背中が痛くなることはなさそうだということ。 「会長………?」 「俺で妄想してたならここ、なんに使うかわかるよな?」 そう言った天野先輩は、おれの腰を持ち上げて、後ろにぴとりと指を当てた。 「なっ…!か、会長っ!?」 「痛くはしないよ。とろとろにして堕としてやるから安心しろ」 ニヤリと笑った天野先輩は、そのまま顔を近づけると、あろうことか、そこに舌を這わせてきた。 「ひっ…!?」 ぬるりと熱い天野先輩の舌が丹念に後孔の周りを濡らし、軽くつつくように刺激してくる。 「会長っ!そんな、とこ…っ、ぁっ、やめっ…!」 「やめたら痛いだけだって。俺、ローション持ってないし」 ローション、という言葉にドキリとする。 やっぱりこの人、最後までするつもりなのか……。 ちらりと天野先輩の方を見た。 おれのお尻になんか顔をうずめて、じゅっじゅっ、と音を立てながら舐める天野先輩は、あまりに卑猥で。 どうしようもなく身体は熱くなるのに、気持ちはどうしようなく冷めていた。

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