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「ったく、うっさいな…誰そいつ、あぁ…パパがなんか話してたっけ」 「っ!?」 降りてきたのは可愛らしい子だった だらだらと部屋で過ごすのに心地好さそうなゆったりとしたルームウェア 左手には猫型カバーがついあスマホ、右手にはポテトチップス さらりと揺れる真っ黒な髪は肩につく程で内側は濃いピンク色、前髪は眉の上で切りそろえられていて可愛らしい顔がよく見える パッチリとした大きな二重の目は悪戯好きの子猫のようで、口を開くとチラチラと八重歯が見え隠れした 可愛らしい子だった…可愛らしい子だったけれど柊吾の第一印象は『性格悪そう』だった (俺…気の強そうなタイプ苦手なんだよな…ゆるふわな地味可愛い子が……いや、何勝手に見た目で決めつけてるんだ、見た目はアレだけどすごくいいこの可能性もあるだろ、ってかこんなに可愛いなら多少我儘でもアリかも…) 階段の手すりにもたれジトっとこっちを見下ろしてくるその子に笑顔で手を振ったが見て見ぬ振りをされた 「おはようございます天誠さん、折原くん、あちらはご子息の天誠さんです」 「はぁ…ご子息…ご、し……男!?」 改めてその顔を…そしてつい真っ平らな胸を見れば舌打ちをされた (そりゃそうだ!年頃の可愛い娘だったら男を近づけるわけないよな!?あれは…最近よく聞く男の娘…?いや、ただの女顔の美少年か?…まぁ、ちょっと残念だけどこれからやっていくなら同性の方がいいに決まってる!) 「はじめまして!折原柊吾っていうんだ!今日からよろしくな!えっと…天誠!」 「……、……うっ…ざ」

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