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新しく通っている高校は私立の男子校 今までずっと共学だった柊吾にとって花のない学校生活は辛い…そして比較的裕福な家の子供が多く価値観や趣味が合わない ただ学食が美味しいのがとても嬉しいと思っている 「確かにそれは辛いですね、柊吾くんは彼女はいるんですか?」 「今はいないっすね、バイト三昧で放ったらかしにして振られました…秘書さんはいないんですか?いや、絶対いますよねースーツの似合う細身の大人の男って今時の女子がすっごい食いつきそう」 ちなみにバイトはもう辞めている 水無瀬の頼みは天誠の付き人なのでバイトに時間をかけていられない、天誠は一人になりたがるので柊吾の自由な時間はたくさんあるけど安くない給料と贅沢な暮らしをおくらせてもらってるのでなるべく天誠と時間を過ごしたい 「お前とつきあう女なんかどうせブスだろ、秋野、これもういらない、ホットココアのホイップクリーム多め」 すっかり目を覚ました天誠は悪態をついて柊吾を鼻で笑う 「あー天誠サマ!食べ終わったらご馳走様だろ?ってか殆ど残ってるし!残り俺が食うんで置いといてください!」 「人の残飯狙うとかどんだけいやしいんだよ」 朝食をすましたあと二人は秘書の車に乗って学校まで送ってもらう 帰りは秘書の予定によって迎えがない時もあるけど天誠はバスに乗るのも歩くのも嫌いなのですぐタクシーを使うので柊吾もそれに便乗している 「天誠サマー車の中でゲームしたら気持ち悪くなるぞ?」 「なんないよーだ、あ…そうだこれ付けとけよ」 ぽいっと投げ渡されたのは銀色のネクタイピンだった、天誠からの突然のプレゼントに柊吾は驚いたけど善意があるとは思えない。

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