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机に倒れ込むようにしてうつ伏せになり、ため息を吐く。もう、ため息を吐くのは何回目だろうか。
「ま、誘ってみたらいいんじゃない? イケメンくんもグラッて来るでしょ」
「いや、稜はそんな奴じゃ……」
「男は狼なんだぞー? 食欲より性欲。目の前にいるかわいい獲物は逃さないんだよ」
「それはあんただろ」
「てへ、バレた」
目の前にいる男を睨みながら、橙里は立ち上がる。
「どした?」
「あと少しで客来るから。まだ瀬島さんは休んでていいよ」
「オレも行く」
まだ数十分ほど時間が残っているのに、一緒に来てくれる。人柄はとてもいいのだが、口を開けば下ネタが出てくるのはどうにかして欲しい。
瀬島に相談したおかげか、午後は仕事に集中することができた。
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