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家に入っても喋ることはなく、夕食を食べたあとは稜が風呂に入り、今は橙里が入っている。
今、稜は準備をしていることだろう。
男同士でどうやってやるのかわかっているのだろうか。
でも、やり方を知っていないとあんな風に言うことはできないと思う。橙里のことを散々脳内で抱いてる、なんて。
稜のモノはどれくらいの大きさなのだろうか。
入らないくらいに大きかったら、と考えるとかなり恐ろしくなってくる。
橙里の身長は百七十後半で、稜は百八十前半のため大きい差があるわけではないが、流石に稜のモノが橙里よりかなりサイズがあったら動揺する。
「ていうか、絶対僕が下だよなあ……」
橙里の呟きも虚しく、その声はバスルームに響く。その響き方はなんとも哀愁が漂っており、事の深刻さを表していた。
──いや、稜が相手なら大丈夫!
橙里は勢いよく立ち上がり、バスルームの扉を開けた。
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