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折角我慢しているのに、稜は更に強い力で早く扱いていく。ぐちゅぐちゅと淫らな音が聞こえるくらい蜜まみれになり、このままでは稜の手まで汚してしまう。
「や……でちゃう……ぁう、はぁあ……!」
素直にそう告げると、稜が「は……」と吐息を漏らした。
「……イけよ」
稜が屹立の裏側を撫でていく。そこは橙里の敏感な場所で、糖度を持った橙里の声はより一層甘ったるくなっていく。
「だめっ、あぁっ、やあ………ふあ、あぁ……」
瞳に涙を浮かべ、下くちびるを噛みながら快感に耐える姿は、誰がどう見ても扇情的で官能的でもあった。
この顔を見て興奮しない男などいない──当然、稜もそのうちの一人だった。
橙里は、稜の雄が反応しているのを知らない。
稜がより一層強く裏側を指で押したことにより、橙里の我慢は限界を迎えた。
「ひあ、いくっ、いっ……ぁあうっ……っ────!」
白く、そして濃い白濁が勢いよく噴き出した。それは稜の指だけでなく橙里の白い腹、顔面にまで飛び散った。
「はぅ……あ……」
快感の余韻に浸っていると、首元にチリッとした小さな痛みが走る。どうやら、痕を付けているようだ。
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