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そして、橙里の口にキスをしてくる。 柔らかくて、少しだけアルコールの味がする。熱い舌が入ってきて、濃密なキスをされる予感がした。 でもそれは案外あっさりと終わり、くちびるが離れていく。そのくちびるを追うために身体を押し付けようとすると、手で制される。 稜はスパークリングワインのコルクを取り、ボトルに直接口を付ける。 不衛生だとかそんなことより、口を付けた稜の顔や喉仏があまりにも色気があり、何故かきゅっと胸が締め付けられるような気がした。 稜の顔が近付いてきて、再度キスをされる。口を開けた瞬間しゅわしゅわとした液体が咥内に入ってきて、噎せ返りそうになったのを必死で我慢する。 その液体を飲み込むと、また次の液体が入り込んでくる。その量は夥しいほど多く、橙里の口の端からそれが垂れた。 それは顎に伝り、白い喉にまで垂れていった。 「ふぅ……んく、はぁ……」 甘い味がする舌が咥内を暴れ、甘い刺激を与えてくる。それがとても気持ちよくて、橙里の目からは快感による涙が溢れ出た。

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