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「ふは……!」
ようやくくちびるが離れ、二人のものが混ざり合った唾液が幾筋にも連なりお互いの口を繋ぐ。だがそれはすぐにぷつんと切れ、稜のシャープな顎にも付着した。
橙里はもぞもぞと身体を動かす。身体の中心が反応して、それを隠したかったからだ。
「……固いな」
でもそれはすぐにばれて、中心をぎゅっと握られてしまった。
そのため橙里の艶やかに潤った口から熱く甘い吐息が漏れた。
そのままそれを露わにされ、とろりとしたものがまとわりついた屹立が外気に触れた。
「やだ……はずかしい……んっ」
「隠すな」
なんとか隠そうと手で覆うと、あっさりと外されてしまう。
「どうして欲しい?」
悪戯な質問に、橙里は思わず「ぅー…」と小さく唸る。そして、つい頭にないことを言ってしまった。
「舐めてほし……」
顔を赤らめながら橙里がそう言うと、稜の頭が下がっていき、露わにされたピンク色の昂りが稜の咥内に収められてしまった。
「やっ!? あ……はぅうっ!」
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