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「あっ、あ……でちゃ、はぁっ……でる……っ!」 「っ……」 とうとう限界を迎え、稜の口の中に欲望を吐き出してしまった。 稜は一瞬だけ目を眇めたものの、すぐ元の顔に戻し、吐き出した欲望全てを飲み込もうとした。 ぐったりと力が抜け、大きい疲労感に襲われ目を閉じる。 するとあっという間に睡魔に襲われ、すぐ眠りについてしまった。 稜が橙里の顔を確認すると既に橙里は目を閉じていて、この先は続けられそうになかった。 稜は橙里の口を指で開け、口の中に残ったままの白濁をとろりと垂らし、少しだけ開いた橙里の口の中に入れる。 稜の唾液も混じったそれが上手く咥内に入り、稜は少しだけ口角を上げた。そして、その白濁を一回で飲み込む。 やや苦いものが体内に入っていくような気がして、自分のものを飲もうとは到底思えない味だ。無論、橙里のものだとしたらいくらでも飲めてしまう。 橙里が目を覚ましたとき、自分の白濁が口の中に残っていたらどんな反応をするのだろうか。 ──俺にキスをされないだけマシだと思え。馬鹿野郎。 目の前で深い眠りにつく幼馴染の普段の顔よりも幼く、そして案外かわいらしい寝顔を見てから、稜は自身の昂りを鎮めるためにトイレへと向かった。

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