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そして、学生時代に比べればかなり丸くなった。笑うことも少しだけ増え、接しやすくなったと思う。
だからこそ、甘えてしまうのだ。
「はー、風呂入んの面倒臭いな」
何気なくそう言うと、稜が提案をしてきた。
「……なら入るか」
「え?」
「俺と」
稜と風呂に?
どうせかなり綺麗な身体をしてるんだと思う。そんな男に裸を晒すのは情けなくなってくるが、この際どうでもいい。
醜態を見られるより何十倍もマシだ。
「二人入れるほど大きい?」
「一人でもかなり余裕あっただろ。平気」
「じゃあ早く帰って早く入ろう? その方が楽でしょ」
「……面倒臭ぇって言ってたのはどこの誰だよ」
稜がそう言いながら苦笑する。
このときの橙里は、あんな醜態を晒すとは思っていなかった。
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