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「稜はなんで身体鍛えてんの?」 「……贅肉が付いたらだせぇだろ」 「あらー、ていうことは自分は筋肉があった方がイケメンって思ってる?」 「その口縫ってやろうか」 「ごめんなさい」 お互い裸なのに物騒なことを言わないで欲しい。 ちなみに稜は足を開き、橙里は足を閉じて向かい合ってお湯に浸かっている。よって、稜のそれが見えてしまうのだが。 ──でか。 普通にしているときにこの大きさで、勃起したらかなり大きくなるのではないだろうか。 あまりじっくり見ていてもただの変態なので、目を少しだけ逸らす。 そろそろ頭を洗おうかと思い、出ようとすると稜が橙里に気付く。 そうだ、稜の頭を洗ってやろう。 「頭洗ってやろうか?」 「……じゃあ頼む」 断られるかと思っていたが、了承してくれた。稜を湯船に入れたまま、頭だけ縁に乗せるように促す。痛くならないようにタオルを下に乗せた。

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