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「……してやろうか?」 「いい」 「即答かよ」 「おまえ下手くそだろ。それなら自分でやった方が早い」 この台詞には流石の橙里にもぐさっときた。それと同時に、負けず嫌いな性格故に自分の首を締めてしまうようなことを言ってしまう。 「勝負しよう!」 「……は?」 「どっちが先にイくか」 闘争心を燃やし、稜のことを見つめると稜がため息を吐いた。 稜が橙里の体を反転させ、自分の方に向ける。どうやら、案外やる気のようだ。 「……おまえが先にイったら?」 「僕? うーん……どうしよ」 言い出したものの、どうするかは全く決めていなかった。その無計画さに橙里自身も呆れてしまう。 悩んでいると、稜が口を開いた。 「じゃあ、おまえが勝ったら晩飯にいくらピーマン使ってもいい」 「あ、本当? 久しぶりにピーマンが食べられるの?」 「その代わり」

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