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なんとか我慢しようとするも、やはり抗うことは出来ない。
「んっ、ぁあっ……!」
橙里も負けじと稜のものを扱く。ぎゅっと握ったとき、稜が「っ……」と少しだけ快感に耐えるような顔をした。
そのままの強さで上にぐっと移動させると、稜がゆっくりと熱い息を吐き出した。
「……稜、きもちい?」
もう一度稜に訊くと、稜がふっと薄く笑った。
「……ばぁか」
「っ……!」
珍しく優しい笑みを浮かべ、そう言ってくる。その声はバスルームに甘く響き、完全に橙里のことを油断させる。
この隙に、とばかりに稜が先端をぐりぐりと親指で抉り、裏筋をつーっとなぞっていく。
「あんっ、はぅ……あぁっ────!」
欲望を吐き出すのを我慢できなくて、稜の手の中で達してしまった。
肩を上下に動かして必死に息をする。顔の熱 を冷めようとしていると、稜が手についた欲望をぺろりと舐めた。
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