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「歯ぁ立てんなよ」
「ん……」
「そのまま舌絡ませろ」
稜の言う通り、歯を立てないように注意しながら舌を絡ませていく。すると、稜の味が濃くなったような気がした。
「で、吸って」
「ぅんっ……」
吸う、の意味がよくわからないが、口の中に溜まった唾液を飲み込むようにじゅるっと音を立てて昂りをくちびるで挟むと、少し稜の雄が大きくなった。
それが少し嬉しくて、橙里はなにかを貪るように稜のそれを深く咥えた。喉奥まで先端が触れ、嘔吐きそうになるのを必死で我慢する。
今すぐにでもやめたいが、稜が気持ちよくなってくれるのが嬉しい。
「っ……そのまま上に移動出来るか」
「ふぅっ……う、んんっ」
くちびるで強く挟みながら上に移動していく。生々しい色をした雄が橙里の口から姿を現し、稜から見たら自分のものを必死に咥えている橙里がかなり扇情的だった。
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