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橙里の口からは稜の快感の証である透明な蜜が垂れ、真っ赤なくちびるが妖しく艶めいた。
濡れた身体が外気に晒され、寒いと思っていると稜がバスタオルを橙里の身体に被せてくれる。
それによって気付いたのだが、何故か橙里の屹立が固くなっている。
まさか、自分は稜のものを咥えているだけで反応してしまうくらい淫乱なのだろうか。
当然稜も気付いているはずなのに、なにも言わずにただ橙里の口淫を受け入れている。
「ゔんっ……ぅ、んん」
とにかく必死に口を使っていく。口で咥えきれない場所は手で扱き、自分がされて気持ちいいと思える行動を続けていく。
すると、稜にも限界が来たのか息を「ふー……」と吐き出した。そのまま頭を優しく撫でられ、繊細な橙里の髪を指で弄る。
目だけで稜のことを見上げると、無表情でも漆黒の瞳に欲情が孕んでいた。
──あ、どうしよ……
その稜の顔を見ただけで、橙里の屹立の先端から透明なものが溢れる。
なんとか奥まで咥えると、稜がとうとう限界を迎えた。
「……出る」
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