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稜なりの優しさなのだろうが、少しばかり寂しくもなる。 もしかして、女には優しくしているのだろうか。 橙里だから放置するだとか、そういう理由だったらどうしよう。稜に限ってそんなことはないと思うが、稜だからこそ有り得るのかもしれない。 快感を得られるのはいいけど、引き換えに与えられる寂しさが嫌だと思う。 稜が洗面所から出て行った音がしたので、自分の屹立をそっと包む。 さっきまで稜がいたのに、自分で処理する虚しさは計り知れない。そう思いながらゆっくりと上下に扱く。 「んっ……は、ぁ……」 稜のを咥えただけで反応したそれは、更に固くなっていく。あっという間に蜜だらけになり、ぐちゅぐちゅと淫らな水音を出す。バスルーム中にその音が響いた。 当然、響くのはその音だけではない。 「はぅっ、ぅん……ああっ」

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