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今日も仕事の為いつも通りの時間に出勤し、一通り掃除してから休憩室にあるソファに座る。
テレビを付けると、映画の宣伝のCMが流れていた。
「この冬最後の恋をする……か」
この季節になると、そんなキャッチフレーズが飽きるほど流れている気がする。
どうせそういうことを言っておけばヒットするからなのだろうが、夏の場合はどうなるのだろうかと思う。
ハンドクリームを塗りながらぼーっとしていると、休憩室に誰かが入ってきた。
「あれ、ももちゃん?」
「羽村さん?」
珍しく早く出勤してきた羽村も橙里と同じことを考えていたようで、隣に座った。
「あ、髪染め直した? 蒼樹も上達したね」
「わかった? 少し明るめにしてもらったよ。ももちゃんも染めればいいのに」
「髪痛むの怖いから出来ねぇな」
「そぉ? てか、今日の髪型かわいいね」
「かっ……」
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