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「あっ! やぁっ、あんっ!」
「ほら、見てみろよ……ぐちゃぐちゃ」
あえて稜が擬音を使って言ってくる。その言葉通り見てみると、橙里の屹立の先端の割れ目からとぷとぷと蜜が溢れ出ていた。
自分の身体なのに自分のものではないようで、思わず目を覆ってしまいたくなる。
橙里は細い腰をくねらせ、自ら腰を振った。その様子は飢えた獣そのもので、稜がほくそ笑む。
「りょおっ、なにか……なにか、出るぅっ……! ああっ、あぁうっ!」
「出せば?」
稜が更に強く、早く上下に扱いてくる。稜の手は橙里が断続的に放っている透明な蜜で濡れていて、罪悪感が生まれつつも橙里は涙をぽろぽろと零した。
気持ちよすぎて、橙里は口をだらしなく開けたまま喘いだ。きっと、今までで一番稜に醜態を晒しているのはこの瞬間だろう。
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