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「おまえは?」
「僕?」
「俺とセックスすんの」
稜とセックス。
何回も想像したが、全く嫌悪感はない。稜のものが穴に入るとか、女役をすることに抵抗はない。
これは、したいと捉えてもいいのだろうか。
「……嫌ではない」
「へえ。まあ、ゆっくりな」
「なにがゆっくり?」
「いきなり挿れたら痛いだろうから、時間をかけてとろとろにしてやるよ」
そう言いながら稜がキスをしてくる。
学生時代の稜と違いすぎて、戸惑う一方寂しくもなる。
長い時間一緒にいた分、空白の時間が長すぎたのだ。
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