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声を抑えるために手で口を覆うと、より一層強く弄られる。誰かが聞いているかもしれないのに、してはいけないという状況が更に橙里を興奮させた。 「……なあ、勃ってんの?」 「っあ……」 橙里のそれは下着の上からでもわかるくらいに大きくなってしまい、稜がそれに手を伸ばしてきた。 少し触れられるだけでも橙里の腰は淫らに揺れ、稜に醜態を晒していることがなによりも恥ずかしかった。 「はあっ……りょお……」 「……このままあの中学生の前まで連れてってやろうか。こんな醜態晒したらもう普通に接することなんてできねえよな」 「ああっ……ひ、やうっ!」 下着越しにぎゅっと掴まれ、達しそうになったのを必死で我慢する。 このまま達してしまったら下着が汚れてしまう──そう思い、橙里は自ら下着をずらした。 ピンク色に色付いたそれが稜の手の中で濡れていく。その光景は、今自分たちがしている行動の危なさを表していた。

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