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「んぅっ……、ん」
起きない。
起床されても困るが、こうされて起きないというのも中々だと思う。
ほんの少しだけ歯を立てると、稜が僅かな声で喘いだ。喘いだというほど声を出したわけではないが、それでも前に握ったときより声を出している。声というより吐息のようだ。
普段声を我慢でもしているのだろうか。
すっかり反応して大きくなった稜の雄を咥えているうちに、ある衝動に駆られてしまう。
──挿れられんのかな。
やはりなにか準備が必要なのだろうか。
前に瀬島はお尻の穴に挿れると言っていたが、本当に入るのかはわからない。
──これは……このでっかいやつを入れるのか普通に指を入れればいいのか……どっちなんだ……?
恐る恐る自身の尻に手を伸ばす。
こんなところは蟯虫検査でしか触られたことないのに、自分で触るハメになるとは思わなかった。
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