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なんとか穴を探り当て、中指をゆっくり入れていく。 爪の真ん中当たりまで入ったそのとき。 「いったあ!」 激痛が尻にやってきた。その痛みは凄まじく、目の前にいる稜のことはすっかり忘れて叫ぶように呻く。 すると、その声に反応した稜が飛び起きてしまった。 「っ……おまっ……は?」 浴衣がはだけた橙里に、自身の雄が反応している状態に驚いたようで稜が無表情ながら動揺していた。 橙里の状況を確認し、稜が目を瞠る。 「……なにやってた?」 「……」 気まずすぎる。

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