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「あっ、や……はぅっ、あふ……」 「……一本増やす」 一本だけでこんなに感じているのに、もう一本増やされるなんて。 期待と欲で身体が震えた。 ローションでたっぷり濡らされた指をゆっくり挿れてくる。その動作は慎重にやっているようだが、一本目のときより躊躇が一切なかった。 実家で、誰かがそこで聞いているかもしれないのにこんなことをやっている。 それがさらに橙里の気持ちを昂らせ、興奮させていった。 「んーっ……は、ぁ……んんっ」 まるで性感帯を擦られたような反応をする橙里に、稜はさらに前立腺を二本の指でぐっと押していく。 いつもより大きい声を出してしまうと、稜に制された。 「我慢しろ。聞かれたらどうする」 「は……だって……」 未体験のことすぎて、女にでもなった気分だ。もしかして、稜は女とするときにもこうやって解して甘い言葉を囁いて、相手のことを気持ちよくさせてたのだろうか。

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