287 / 527

[16]-7

「えーこれめっちゃでかいんだけど……」 「俺のより小せえけどな」 「……」 「……」 「えっ、今日突っ込むの?」 「いや。一応小さめのアナルプラグもあるけど」 「アナルプラグとか……女にも使ったことないんだけど」 「俺もねえし」 稜がぽいっと投げたパッケージを手に取って見てみると、絶頂へあなたを導きます、とのようなことが書いてあった。 ──しかも、男用ってがっつり書いてある。 AVにも実際に使用されていたらしく、その気持ちよさは結構なものらしい。 「ねーこれAVにも使われてたんだってー」 「……ふうん」 橙里が稜の太ももの上に頭を乗せ、寝転びながらそう言うと稜が大して興味なさそうに反応した。 部屋も温まってきた頃、稜が急にパッケージを橙里の手から乱暴に取り、部屋に放り投げてしまった。

ともだちにシェアしよう!